[東京 17日 ロイター] プロミス<8574.T>は17日、2009年3月期の連結当期損益が従来予想の162億円の黒字から1270億円の赤字に転落する見通しと発表した。利息返還請求が高止まりしているため、請求に対する引当金残高を750億円積み増すのが響く。 そのほか、貸付債権を保守的に精査したため、計画よりも貸し倒れ費用が490億円、利息返還費用が452億円それぞれ増加する。繰り延べ税金資産409億円を全額取り崩すことも下押し要因となる。 赤字決算を踏まえ、20円としていた期末配当を無配とするほか、株主優待制度も取りやめる。 フィッチレーティングスのアナリスト、エサン・サイエッド氏は「消費者金融業界の基本的な問題は残ったまま。業界は縮小し、利ざやも縮んでいる。この状況が続くだろう」とコメントしている。