今回は最近よく感じることを書こうと思います。 世の中には継続的に生産され、流通している物がたくさんあります。 もちろん繊維業界でも定番的にずっと売り続けている物はあり、服はもちろん、生地、糸、ボタン、ファスナー、芯地に至るまで多くのメーカーが定番品番として継続して販売を続けている物があります。 少し前の話ですが、『店舗からの連絡で、消費者から継続品番としてお買い上げされた物の生地が微妙に違う、という連絡があり、前回納品分と今回納品分の2つに違いがあるかを調べて欲しい』、という依頼がありました。 手にとって見ているだけではよくわからない、ということだったので調べてもらおう、という事になったようです。 調べてみると消費者の申し出の通り、2つの製品の生地は大きく差がありました。 結果を連絡して依頼主に話を聞くと、この製品に使われている生地は同じ糸、同じ組織で製造したものの、違う工場で製造された物