なぜこうも脇の甘い発言が相次ぐのか。牛丼チェーン「吉野家」の常務取締役(当時)が4月、若い女性を顧客にする戦略を薬物中毒に例えて解任された。東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長だった森喜朗・元首相の女性蔑視発言が非難を浴びたのは1年前のこと。専門家に取材すると、今なお男女格差が大きい日本にはびこる「無意識」の病理が見えてきた。 吉野家などによると、元常務の男性は4月16日に東京都内の大学で開かれたマーケティング講座に講師として登壇。若い女性に牛丼を好きになってもらう方法について「生娘をシャブ漬け戦略」と表現し、「田舎から出てきたばかりの若い女の子を生娘なうちに牛丼中毒にする。男に高い飯をおごってもらうようになれば絶対に食べない」などと発言した。SNS(ネット交流サービス)などで批判が巻き起こり、2日後に解任された。
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