キックの前にボールをセットするイングランドのオーウェン・ファレル主将=サンドニで2023年10月21日、AP ラグビー・ワールドカップ(W杯)フランス大会では、ゴールキックの制限時間をスタジアム内に表示する「ショットクロック」が導入された。国際統括団体のワールドラグビー(WR)によると、時間の浪費を減らし、試合の流れを促すことが目的だ。 トライ後のキックは90秒以内、相手の反則によるペナルティーゴール(PG)は60秒以内に蹴らなければならない。従来はレフェリーがキッカーに口頭で持ち時間を伝えていたが、ショットクロックでは場内の大型スクリーンなどに映し出される。 制限時間を超えてしまうと、トライ後のキックは無効となり、PGは相手ボールのスクラムでの再開となる。今大会では、イングランドのオーウェン・ファレル主将が1次リーグのサモア戦で蹴ったPGが時間切れで無効とされた。