音響機器メーカーのハーマンテクニカは培養したヒトの聴神経細胞を使ったバイオイヤホンケーブル「エスカルゴ」を発売する。オーディオ信号を生物学的に伝えることで音質の劣化を防ぎつつ、人にとって最も自然でなじみやすい音が実現できるという。 ふやけたそうめんのような手触りが特徴のエスカルゴはハーマンテクニカと千葉電波大学医学部が共同開発。ヒトから摘出した蝸牛(かぎゅう)神経細胞を生体部品として大量に培養する技術を確立した。 神経細胞は乾燥に弱いため、未使用時はコンタクトレンズのように保存液が入った専用の容器に入れて保管する。発売時は長さ50センチだが、うまく育てれば3か月後には2メートルまでケーブルが成長するため、切っておすそ分けできるようにもなるという。 大量生産技術は確立したものの、断線や最大6か月という短い製品寿命など課題も多く、同社では今のところオーディオ上級者向けの製品として位置付けている
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