全国有数の米どころとして知られる新潟県の男性が、洗米専用合成洗剤の開発に成功した。開発にかかった期間は11年。豊かな泡立ちで米表面の頑固な汚れをしっかり落とせるという。 洗米専用洗剤「ウタカタ石けん」は、新開発の洗浄成分が米表面の小さなごみやぬかを浮かせる働きをする。これまでは研ぎ汁が透明になるまで何度も水を変えなければならなかったが、ウタカタ石けんを使えばたった1回のすすぎで完全な汚れ落としが可能だ。 開発したのは新潟県蔵王堂町に住む森須優斗さん(28)。11年の歳月をかけて個人で開発した。開発のきっかけは高校生の頃、アルバイト先の居酒屋で「米を洗う」と口に出したところ、店長から「『洗う』ではなく『研ぐ』。これだからゆとり世代は」とからかわれたことだった。 納得のいかない森須さんは過去の文献に「昔の日本人はひえやあわを食べていた」という記述を見つけた。洗剤を使って食べていた証拠だ。 米を