首相個人の所信を述べる演説とは言え、鳩山首相の初の所信表明演説は、「おじ様のエッセイ」としか思えない出来で、「理念」や「傾聴に値する内容」に乏しい演説でした。読み上げに52分も要した戦後史上最長の演説にも拘らず、具体的な数字は温暖化ガス削減目標「25%」のみと言うのもひどすぎます。 青森のおばあさんやチョーク工場の逸話を入れるなど、リーガン大統領以来流行してきた演説スタイルのコピーも感心しません。 処が、新聞各社の反応は、『「理念」や内容はこれまでの自民党政権の所信表明演説にはなかったもので、政権交代による様変わりを印象づけた』と概ね好意的だと聞き吃驚しました。尤も、安部、福田、麻生各首相との比較であれば、何となく解る気もします。 今回の所信表明では「温暖化ガスの削減と高速道路無料化」「財政危機と子供手当て」「WTO加盟国日本と農家への直接保障制度」「日米安保体制の維持と沖縄基地問題」など
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