ハイブリッドカーはエコカーと言われる。このことを環境の本質論からすこし考えてみる。 ある車が1リットルのガソリンを入れると10キロ走れたとする.その車が改良されて1リットルで20キロも走れるようになる。燃料消費率は2倍に向上したのだから,とてもエコのように見える。 でも,それは本当だろうか? 実は,このように「部分」だけに注目するから環境は破壊されたのだ.20世紀型思考と言っても良いし,「おじさんの考え」と言っても良い. まずは物事を単純化して「燃料消費率を改善する」という効果を見てみよう. 燃料消費率が2倍良くなり,世界中の車の走行距離が同じなら,ガソリンの消費量は半分になる。そうするとガソリンの値段が下がって買いやすくなるので,自動車が増える。 仮にガソリンの生産量が同じなら,燃料消費量が2倍よくなると,自動車が2倍に増えなければ,ガソリンは消費しない.あるいは,一台あたりの走行距離が