原作:岩明均 監督:山崎貴 脚本;古沢良太/山崎貴 山崎貴監督の新作にして、岩明均の代表作「寄生獣」の実写映画化である。 なんか前評判は良くないし、原作ファンのブーイングも聞こえてきてどうなのか心配しながら見てみたが、一言で言えば悪くない。そんなに嫌いではない。むしろ好きである。意外とエンターテイメント映画として悪くない。 無論、天才・岩明均の代表作ともいうべき大傑作漫画の映画化としては物足りないという人もいよう。だが原作どおりにやるなら、そもそも2部作じゃ足りないのだ。 映画史に残るようなマスターピースを目指すタイプではないので、その辺「志が低い」と取られがちだけど、山崎貴って監督は限られた予算の中で自分のやれる範囲というものを十分に知りつつ、その範囲でベストを尽くす非常にクレバーな監督だと思うし、やりたい画を撮るためなら労力をいとわないという意味においては非常にまじめな監督だと思う。も