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ブックマーク / kyoba.hatenablog.com (31)

  • 映画を称えよ!映画にふるえよ!2017年映画ベスト10 - 虚馬ダイアリー

    みなさま、どうも。ご無沙汰をしております。気がつけば年末でございます。 今年、ブログ更新量はいよいよ、近年稀に見る少なさでございましたが、大変申し訳なく思います。しかし、映画自体を見る量はむしろ上がっており、いい映画との出会いがたくさんありました。その中から10を選ぶという、なかなかつらい作業でございました。 というわけで、自分が出会った映画の中から、「良かったな」という映画を10選ばせてもらいました。「あれがない」「これもない」という方もいらっしゃるでしょうが、ご容赦いただいて、しばしおつきあいくださいませ。 10位「勝手にふるえてろ」 勝手にふるえてろ [Blu-ray] 出版社/メーカー: Sony Music Marketing inc. (JDS) = DVD =発売日: 2018/06/06メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (2件) を見る公式サイト:映画『勝

    映画を称えよ!映画にふるえよ!2017年映画ベスト10 - 虚馬ダイアリー
  • 動け、死ね、甦れ!「オール・ユー・ニード・イズ・キル」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Edge of Tomorrow 監督:ダグ・リーマン 原作:桜坂洋『All You Need Is Kill』 「ギタイ」というナゾの生物との戦争の渦中に放り込まれた、戦闘未経験の男が出会う、数奇な物語。である。 戦争というのは「関わる者の生命」の「保証」を排除することで始めることが出来る。自らの命の喪失及び身体損壊。その可能性を排除するには相手を「殺す」しかない。わけである。 だが、相手は人ですらない。「侵略」に特化された「宇宙」からの生物である。人類にはとても敵に回して勝てる相手ではない。 では、どうすればいいのか。 リセットして勝つまで戦争やりなおせばいいじゃない!・・・そんな話である。 戦闘に対して逃げ腰な軍の広報担当官ウィリアム・ケイジ少佐(トム・クルーズ)は、戦闘経験が全くないにもかかわらず、上官とのいざこざで、気がつくと最前線基地に送り込まれてしまい、戦闘に参加した結

    動け、死ね、甦れ!「オール・ユー・ニード・イズ・キル」 - 虚馬ダイアリー
  • 「殺人の告白」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Confession of Murder 監督・脚:チョン・ビョンギル マスコミ関係者を集めた記者会見の席上。まるで韓流スターのような笑顔で、男は言う。「私は殺人犯です。」 1995年に起こった連続殺人事件。その事件を追っていた刑事・チェ・ヒョング(チョン・ジェヨン)はあと一歩のところまで真犯人を追い詰めたものの、反撃に遭い、顔に手ひどい傷を負った。それは今も彼の顔に刻まれている。真犯人は言った。「お前は俺の犯した殺人事件の広告塔だ。」と。殺された女性の息子が自殺する現場まで目撃し、ヒョング刑事は心にも深い傷を負っていた。 2005年に時効が成立。だが、ヒョング刑事は別の未解決事件に注目していた。 2年後。連続殺人の真犯人を自称する男が、突如華々しく記者会見を開き、自叙伝「私が殺人犯だ」を発表する。その男の名はイ・ドゥソク(パク・シフ)といった。その自叙伝には「犯人」や「捜査関係者

    「殺人の告白」 - 虚馬ダイアリー
  • 「新感染/ファイナル・エクスプレス」「ソウル・ステーション/パンデミック」「我は神なり」 - 虚馬ダイアリー

    監督:ヨン・サンホ 「固い信念なんてものは、かえって信用がおけんね。だいたい戦争なんてものは固い信念を持ったもの同士が起こすんだからね」 田中芳樹「銀河英雄伝説」より 韓国のアニメーション監督、ヨン・サンホ監督の作品が、実写とアニメーション合わせてここ2ヶ月で3公開されて、それを見た。 「新感染 ファイナル・エクスプレス」「ソウルステーション/パンデミック」「我は神なり」の3である。 一言で言って、全て面白い。でも面白さの質、というか、描こうとしているもの、楽しませようとしているものが違う。作品ごとに、描こうとしているものが違うし、それぞれにきちんと独自の突出した個性があるのが、何と言っても驚異的なのである。 その中でも、映画ファンの圧倒的熱狂をさらったのが今年9月に公開された「新感染/ファイナル・エクスプレス」である。 「新感染/ファイナル・エクスプレス」の圧倒的娯楽性に隠された人間

    「新感染/ファイナル・エクスプレス」「ソウル・ステーション/パンデミック」「我は神なり」 - 虚馬ダイアリー
  • そのテロルは生きている。「テロ,ライブ」 - 虚馬ダイアリー

    原題 The Terror Live 監督・脚:キム・ビョンウ なぜ。どうして。誰が。どうやって。 この映画はそんな情報を観客に与えない。いきなり事態は動き出す。 ラジオの生放送。時事の討論番組。キャスターはひとつのテーマを聴取者と語り合う。その日の最初の電話。つながったのは建設作業員を名乗る男。テーマとは違う話をし始める男に、MCを務めるキャスターは作業的に対応し、電話を切り次の聴取者の電話へ。 ところが、電話は切れず、男は回線を割り込んでキャスターに話しかける。CMタイムに入り、スタッフが男を説得するも、電話先の男は折れない。言いたいことが言えていないという。男は言い放つ。「これから漢江の橋を爆破する。」 いらついていたキャスターは男の電話をいたずらと受け取り、「じゃあ、やってみたらいい。」と吐き捨てるように言うと、CM明けに改めて放送を仕切りなおす。と、その刹那。地面から響くような

    そのテロルは生きている。「テロ,ライブ」 - 虚馬ダイアリー
  • 「ベテラン」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Veteran 監督・脚:リュ・スンワン 元俳優で、アクション映画からキャリアをスタートさせながら、国際的諜報サスペンスから、韓国社会の底辺で地を這う男たちの話まで、ジャンルを問わない作品を撮り上げてきた韓国が誇る活劇系監督リュ・スンワン監督の新作は、「らしからぬ」?刑事を主人公にした明快な勧善懲悪活劇。敵は、「ナッツリターン」問題でも話題になった、財閥系特権階級のゴーマン御曹司の腐敗行為である。 一人の男が、ある財閥企業のビルの階段で身を投げて、意識不明の重体になる事件が発生した。 その男は財閥三世チョ・テオ(ユ・アイン)の会社のトラック運転手で、不当解雇を訴えていたらしい。広域捜査課のベテラン刑事ソ・チョドル(ファン・ジョンミン)は以前このトラック運転手に捜査に協力してもらった事があり、なおかつ刑事ドラマの監修を勤めた時の打ち上げの時にチョ・テオにも会ったことがある。「不当解雇

    「ベテラン」 - 虚馬ダイアリー
  • 「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Mission: Impossible Rogue Nation 監督 クリストファー・マッカリー うーむ。素晴らしい。 言わずとしれた、毎度おなじみトム・クルーズの虎の子アクション第5弾になります。 【関連リンク】 セックス・イズ・セックス - 伊藤計劃:第弐位相 134948002 メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (8件) を見る そして、やっぱりネックだったのは「ハント夫人」の扱いです。イーサン・ハントがスパイ稼業を続けるのならば、奥さんは明らかに任務の邪魔以外何者でもありません。ここで、プロットはさりげなく「奥さん」を巡るミステリーも、メイン・プロットに関わってきます。 映画冒頭で、イーサンは観客が想像もしない場所にいます。何故、かれがそこにいるのかという「謎」が冒頭で提示され、その「謎」を抱えたまま、物語は一気呵成に進んでいきます。そして、その謎が晴れた時、

    「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」 - 虚馬ダイアリー
  • 「ブリッジ・オブ・スパイ」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Bridge of Spies 監督:スティーヴン・スピルバーグ 脚 :マット・チャーマン/イーサン・コーエン/ジョエル・コーエン 「鏡に映った己」を見る。その行為は年齢を負うごとに残酷になっていくものだ。 その姿を淡々と見つめ、丹念に自画像を描いていく初老の男。彼は、東西冷戦まっただ中の1950年代のアメリカ、その社会の一角で市井の中に生きながら、淡々と諜報活動を続けていた。その男の名はルドルフ・アベル(マーク・ライアンス)という。 彼の話だ。 いやさ、この映画の主人公は、逮捕されたアベルを弁護することになり、やがてアベルと交換することで、ソ連に捕らえられたパイロット、東ドイツで逮捕された学生を救う事になる、アメリカの平凡な一保険弁護士に過ぎないジェームズ・ドノヴァン(トム・ハンクス)であり、彼が結果として活躍する物語だ。 しかしである。この映画のそもそもの発端は、このルドルフ・

    「ブリッジ・オブ・スパイ」 - 虚馬ダイアリー
  • 「007/スペクター」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Spectre 監督 サム・メンデス 脚 ジョン・ローガン 「みんな言ってるわ。メキシコの件であなたは終わりって。」「君はどう思う。」「これが始まりなんでしょ?」 ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンド第4作。 ボクが「007」に初めて興味を持ったのは、このダニエル・クレイグのシリーズが始まってからである。もちろんそれ以前のシリーズ自体はいくつか見たことはある。個人的に007として長く印象にあるのはピアーズ・ブロスナンの世代なのだけれど、彼のシリーズは言ってみれば「ルーティーンで作り続けられてるボンド映画」という印象で、まったく惹かれた事がなく、興味を抱く要素がなかった。 ブロスナンからダニエル・クレイグへとボンド役が引き継がれる時に「え?ダニエル・クレイグ?」と眉をひそめたクチで、「だってあの人、チンピライメージが強すぎるじゃん?」というものであった。ところが、「カジノ・ロワヤル

    「007/スペクター」 - 虚馬ダイアリー
  • 「ソロモンの偽証」前編・事件/後篇・裁判 - 虚馬ダイアリー

    監督;成島出 原作:宮部みゆき 脚:真辺克彦 ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫) 作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/08/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (38件) を見る 宮部みゆきの10年にわたって書かれた渾身の大作ミステリを映像化した作品。テーマは子供たちが真実を追うために「学校内裁判」を行うということで、成島監督は1万人規模の大オーディションの結果個性的な子役たちを鍛え上げながら、「彼ら」の肩に映画のすべてを託したわけです。 いやあ・・・これはなんともねえ。面白いものを見させてもらった、という感じが強い。 クリスマスの日にある中学校の校内で見つかった一人の生徒の死体。その事件は自殺として処理されるはずだったが、匿名で一通の告発状がマスコミに届けられたことで報道は過熱し、学校は混乱。そして、その騒動の中で新たな死者が出てしまう

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  • 「寄生獣 完結編」 - 虚馬ダイアリー

    監督:山崎貴 原作:岩明均 脚:古沢良太/山崎貴 最近よく、中国古代歴史漫画を読み返している。人権という言葉がなかった時代の物語。政争がおこれば血は流れ、内紛が起これば、人は死に、戦争がおこれば万単位で人が死ぬし、権力者はつまらぬことですぐに人を殺す。軍隊が統率されていなければ、兵は平気で虐殺と略奪を繰り返す生き物となる。中国ほど国土が広大で人口も多い大地では、より人の生き死にも我々の想像を越えたダイナミックな動きを見せる。 人間というものが「種」のために生きているのではないことは、歴史を見ていると実感する。基的には「利己的」な生き物だ。人は人を殺す。それはまるで決定されたプログラムであるかのように、世の東西、人種を問わない。人は人を殺すことで、己の種を「間引いて」来た奇妙な生物である。 だが、人類は社会の中でその「獣」である「ヒト」としての能の部分を「法律」と「人権」、人としての規

    「寄生獣 完結編」 - 虚馬ダイアリー
  • ロボの幸せ 「クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」 - 虚馬ダイアリー

    監督:高橋渉 脚:中島かずき 映画館でしんのすけとじゃれあっているうちにぎっくり腰をしてしまい、みさえから「役立たず」扱いされた野原ひろしは、整骨院も休みで腰を治すこともできず、近所の公園で自分の無力さにうちひしがれる。そんな時、怪しいひとりの老人がひろしに目をつける。巨乳のおねえさんからメンズエステの勧誘を受けたひろしはほいほい引き受けてしまい、エステですっかり元気を取り戻して、意気揚々と家に帰ってきたひろしは、自分の身体がロボットになっていることに気づいてしまうのであった。機械の身体になってしまった、野原ひろしの運命や如何に。べべべん。 結構久々に「クレしん」映画映画館に見に行った。いつ以来だろう、って考えると「嵐を呼ぶオラの花嫁」以来だから、4年ぶりか。なんだかんだでご無沙汰なのであるが、では、なぜ見に行ったか。理由は簡単。脚が中島かずき氏だからである。 以前中島かずき氏が20

    ロボの幸せ 「クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」 - 虚馬ダイアリー
  • 「アメリカン・スナイパー」 - 虚馬ダイアリー

    原題:American Sniper 監督:クリント・イーストウッド 脚:ジェイソン・ホール 原作:クリス・カイル 久しぶりの更新、今年最初の更新です。明けましておめでとうございます。(遅い) 約2ヶ月近く更新をしないなんてことは、ここ数年なかったことである。正直な事を言えば映画は見てきているんだけど、ブログの記事を書くほどに心がフィクションの世界に耽溺出来るような状況になかったというべきか。 きっかけとしてなにが原因かをぼんやりと探ると、「シャルリー・エブド襲撃事件」と「シリア日人人質事件」というふたつのテロ事件だと思う。この二つの事件は、僕をフィクションの世界への耽溺を許さない圧倒的現実としての、フィクションよりも大きな関心事となっていた。関心事というよりも、この二つの事件の狭間こそ日という国の潮が変わるきっかけのような気がしていて、その不安が僕の心を支配していたことは否定できな

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  • 2014年に見て「良かったな」と思った映画から10本を選んでみる。 - 虚馬ダイアリー

    どうもです。気がつけば年末です。 てなわけで、今年見た映画の中から「良かったな」とおもうものを10選んでみました。今年もいい映画との出会いがありました。とにかく楽しい映画が次から次へと出てきて、もっともっと選びたいのですが、その中から、泣く泣く削りながら10選んでみました。あの映画がない、この映画がない、という思いもおありでしょうが、それも含めてしばしお付き合いくだされば幸いです。 では行きます。 10位「舞妓はレディ」 舞妓はレディ スタンダード・エディション(DVD1枚組) 出版社/メーカー: 東宝発売日: 2015/03/18メディア: DVDこの商品を含むブログ (15件) を見る感想:マイコ16歳 「舞妓はレディ」 - 虚馬ダイアリー 大好きです。この映画はとにかく主演の上白石萌音ちゃんに尽きます。少女が舞妓として七転八倒しながら成長していく物語に、ひとりの女の子が女優として

    2014年に見て「良かったな」と思った映画から10本を選んでみる。 - 虚馬ダイアリー
  • 「フューリー」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Fury 監督 デヴィッド・エアー 脚 デヴィッド・エアー 「乗るなら早くしろ。でなければ、帰れ。」(「新世紀エヴァンゲリオン」) 第2次世界大戦末期、ドイツ。連合国はドイツを攻め落とす最終局面を迎えていた。フューリー号はなんとか戦場から生還したものの副操縦士を死なせてしまい、緊急にその代わりが必要となっていた。基的に戦車は5人の兵士のチームワークがあって初めて十全なポテンシャルを発揮する兵器である。今欲しいのは即戦力となる人材である。フューリー号の車長である「ウォーダディ」ことドン・コリアー(ブラッド・ピット)は、新たな副操縦士として部から派遣されてきたノーマン・エリソン(ローガン・ラーマン)と出会う。だが、彼は戦場にも出たことのない新兵で、タイピストの青年であった。 他の3名は北アフリカ戦線以来の猛者ばっかりの中、ノーマンという青年はまだ「兵士」ですらなかった。ウォーダディ

    「フューリー」 - 虚馬ダイアリー
    palehorse82
    palehorse82 2014/12/27
    あの白昼夢みたいな食事のシーンがいかに重要かを気づかされる
  • 「寄生獣」 - 虚馬ダイアリー

    原作:岩明均 監督:山崎貴 脚;古沢良太/山崎貴 山崎貴監督の新作にして、岩明均の代表作「寄生獣」の実写映画化である。 なんか前評判は良くないし、原作ファンのブーイングも聞こえてきてどうなのか心配しながら見てみたが、一言で言えば悪くない。そんなに嫌いではない。むしろ好きである。意外とエンターテイメント映画として悪くない。 無論、天才・岩明均の代表作ともいうべき大傑作漫画映画化としては物足りないという人もいよう。だが原作どおりにやるなら、そもそも2部作じゃ足りないのだ。 映画史に残るようなマスターピースを目指すタイプではないので、その辺「志が低い」と取られがちだけど、山崎貴って監督は限られた予算の中で自分のやれる範囲というものを十分に知りつつ、その範囲でベストを尽くす非常にクレバーな監督だと思うし、やりたい画を撮るためなら労力をいとわないという意味においては非常にまじめな監督だと思う。も

    「寄生獣」 - 虚馬ダイアリー
    palehorse82
    palehorse82 2014/12/19
    監督に対するこれまでの評価(偏見)をなるべくフラットにして、見に行かないと損をすると思う1作
  • 虚馬ダイアリー - ツンデレラマン

    原題:Pride & Prejudice 監督:ジョー・ライト 21世紀初頭。日にツンデレという概念が一般化した。だが、ツンデレの先進国はどこか、と言えばイギリスである。根拠は?この映画である。正しく言えば、この映画の原作である。 というわけで、イギリスではおなじみの古典「高慢と偏見」の映画化である。えー、さて。 「高慢と偏見」はジェーン・オースティンによって18世紀に書かれた、イギリス文学の古典である。その内容は、といえば、「身分違いの恋」という、題材としては実にありふれたものだ。恋愛に至る二人は、大地主で愛想のない性格で有名なダーシー氏と、決して裕福な家の出ではないが鼻っ柱が強く知性のある5人姉妹の次女、エリザベス。この二人は、舞踏会で出会い、一目で相手に惹かれるものを感じる。 しかし二人には問題があった。身分の差もあるが、もっと重大なことだ。 ふたりはともにツンデレだったのである。

  • 「アイアンマン3」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Iron Man 3 監督:シェーン・ブラック 脚:ドリュー・ピアース/シェーン・ブラック ロバート・ダウニーJr.が麻薬で逮捕・収監されたのは1996年の事である。それでもあまりある才能で仮出所後に「アリー・myラブ」シーズン4で鮮やかに復帰し、その芸達者ぶりを発揮してゴールデングローブ賞を獲得したにも関わらず、2001年にコカイン所持で再逮捕され、ドラマからも降板することになる。 そんな彼が、である。「アイアンマン」という大作でトニー・スタークという当たり役を手にし、続編、さらにマーヴェルヒーローが一同に会した「アベンジャーズ」では中心的存在として活躍。俳優として今やオファーが引きも切らない状況である。彼の演技の才能と、波瀾万丈とも言える人生がトニー・スタークという男に、大きな魅力と深い陰影を与えているのは言うまでもないわけであるが。 ほんで。「アイアンマン」及び「アイアンマン

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  • 「ゼロ・グラビティ」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Gravity 監督 アルフォンソ・キュアロン 脚 アルフォンソ・キュアロン/ホナス・キュアロン 『独りで生きて 死んで なんで満足できるんですか。バカみたいよ。 宇宙は独りじゃ広すぎるのに。』(幸村誠「プラネテス」より) このブログは映画感想を基にしているのだけれど、僕が半年間掛けて、1テレビアニメの感想を週に1回、1話分を1エントリ、全26話分をまるまる使って書いていたことがある。2004年のことなので約10年前になるのだが。 正確には、2003年のNHK-BS放送を見た後に行われた、2004年から2005年にかけての、地上波での再放送を追いかけている。週に1度、必ず1話分の感想を書く。こういうアニメとの向かい合い方をしたのは後にも先にもアニメ版「プラネテス」だけである。 【関連】 プラネテス感想-虚馬ダイアリー プラネテスは26話あって、前半は巨大企業・テクノーラ社の

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  • 「キャプテン・フィリップス」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Captain Phillips 監督:ポール・グリーングラス 脚:ビリー・レイ 原作:リチャード・フィリップス/ステファン・タルティ キャプテンの責務 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 作者: リチャードフィリップス,Richard Phillips,田口俊樹出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/10/25メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る ポール・グリーングラス監督、待望の新作は2009年に起きたコンテナ船「マースク・アラバマ」号船長がソマリア沖での海賊に襲われた顛末を描いた自叙伝の映画化である。 世はまさに大海賊時代! というのはある漫画の一節だが。海賊である以上、そこにはひとつなぎの大秘宝やありったけの夢なんてものがあるわけでもなく、そこには冷徹なまでのビジネスが横たわる。アデン湾からアラビア海に沿って逆L字型に細長いソマリアは、まさにアフリ

    「キャプテン・フィリップス」 - 虚馬ダイアリー
    palehorse82
    palehorse82 2013/12/09
    鑑賞後に