妊娠中の女性が医療機関を受診した際に追加料金がかかる「妊婦加算」に、疑問の声が上がっています。今年4月から始まりましたが、多くの人に知られていないうえ、ネット上では加算の趣旨に議論が起こり、「事実上の妊婦税」などと指摘されています。 札幌市に住む妊娠6カ月の女性(34)は、10月に風邪をひいて呼吸器科を受診。診療明細書に「妊婦加算(再診)」の文字を見つけ、首をひねった。問診票で妊娠中と答えたが、診察でも窓口でも特に説明はなかった。「妊娠前に風邪を引いた時と薬も診察手順も同じようなのに、何に対するお金なのかと……」 妊婦加算は4月から導入され、初診で750円、再診で380円が追加で医療機関に入る。患者側の負担は3割の場合、初診230円、再診110円。深夜や休日、診療時間外はさらに加算され、最も高いのは初診の深夜受診で、一般より650円増となる。 問診票で妊娠中と答えるなどした女性が対象で、母