映画『デトロイト』の日本での日本公開が始まりました。 日本では「黒人差別を描いた映画」などと安易に賛美する論調が見られますが、この映画は黒人差別を描いた映画などではありません。 むしろ、黒人差別を助長する映画です。 デトロイトの歴史、アメリカ公民権運動の歴史は、日本ではほとんど知られていません。 だからこそ、中途半端に白人の視点から公民権運動やデトロイト「暴動」を描いた映画は、日本人が持つ黒人のイメージを悪化し、さらに公民権運動にまで偏見を持たせかねない危険なものなのです。 この記事では1967年8月にデトロイトで起きた事件を「暴動」ではなく、白人社会の圧政に対する「反乱」であったと考え、デトロイト反乱と表記します。 デトロイト反乱は単なる暴力事件ではなく、アメリカ公民権運動史の重要な出来事でもあります。 1967年7月23日、警察は営業許可時間外に違法営業している「ブラインド・ピッグ」と