マクニカネットワース株式会社 第2営業統括部統括部長 星野 喬 氏/技術統括部セキュリティサービス室 柳下 元氏/セキュリティ研究センター政本憲蔵氏/第2営業統括部第2営業部部長 山内治朗氏 日本国内の企業や政府機関、マスコミを狙う標的型攻撃(サイバーエスピオナージ)が活発化している。ここ最近、サイバー攻撃が新聞やニュースで大きく報じられることはなく、一般の目にはあまり気にとまらなくなっているかもしれない。 しかし、むしろ事態はますます深刻化している。ひとつには、攻撃の手法や技術が高度化していること、もうひとつは、攻撃の対象が政府機関や大企業だけでなく、研究機関、マスコミ、一般企業にまで拡大していることだ。 そして、何よりも注意を喚起すべきなのは、アジアの中で「日本の組織」が標的にされていることであり、それらの攻撃の多くが「国家絡み」であることだ。 その背景の事情は何か。高まる地政学リスク