文部科学省は2012年度、津波が来襲する可能性を示した全国の「津波予測地図」(仮称)作りに着手する方針を固めた。 確率に合わせて沿岸各地を色分けし、住民に危険性を知らせる。自治体には、今後設置する防潮堤の高さや、住宅の建設地域を考える材料にしてもらう。 政府の地震調査研究推進本部は、30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率を示した全国の「地震動予測地図」を作製しており、今回の取り組みは、その津波版。 東日本大震災が起きた日本海溝周辺のほか▽千島海溝▽北海道・東北の日本海沖▽東海・東南海・南海地震の震源域がある南海トラフ▽南西諸島周辺――での地震を想定。それぞれの場合に沿岸各地を襲う津波の高さを計算する。