27日に行われた東京マラソンで、市民ランナーがプロも真っ青の快走を見せ、男子マラソン界に衝撃をもたらした。 2時間7分35秒で優勝したメコネン(エチオピア)に遅れること約1分、日本人トップでゴールに飛び込んだのは、川内(かわうち)優輝(23)。日本勢として3年ぶりに2時間10分を切る2時間8分37秒の好タイムで3位に入り、世界選手権(8月、韓国・大邱)代表に決まった。 川内は、高校で事務職を務める公務員。マラソンブームに乗って3万3328人が参加した東京マラソンはアジア最大規模の市民マラソンだが、まさか本当に市民ランナーが並み居る実業団選手を抜き去るとは…。 「市民ランナーでも世界陸上にいけることを証明した」と胸を張る川内は、春日部東高から学習院大へ。箱根駅伝で関東学連選抜のメンバーとして2度出場したものの、目立った活躍はなく、大学卒業後は埼玉県庁に入庁。教育局に所属し、現在は埼玉県