ブックマーク / blog.tinect.jp (58)

  • 「ブルシット・ジョブ」を読んで、多くの仕事は「低賃金でも重要」か「高給でもクソ」の2択なのだと知った。

    僕は若い頃から、ずっと疑問だったのです。 医療業界の給与体系って、おかしいのではないか、って。 僕が研修医、あるいは大学病院や市中病院の若手だったとき、アルバイト先の老健施設を持つ病院の院長に、「うちで働かない?」って声をかけられたことが何度かありました。 うちは給料もいいし、毎日の仕事は朝にサッと回診して書類仕事をするくらいで、だいたい午前中で終わるからラクだよ、って。 その場ではさすがに聞けなかったので、家で医療従事者用の就職サイトを検索してみると、たしかに、その病院から提示されていた給料は、朝から晩まで働き詰めで、休日も当直や緊急呼び出しで心身ともに疲弊していた僕がもらっていた給料よりも、ずっと高額だったのです。 いやしかし、あんなふうに、治すというより、高齢者をうまく軟着陸させるのが目的の病院で働くには、僕はちょっと若すぎるというか、医者としての向上心を失くしたくないしな、とかなん

    「ブルシット・ジョブ」を読んで、多くの仕事は「低賃金でも重要」か「高給でもクソ」の2択なのだと知った。
  • 「子どもがゲームやアニメにハマっている」ことを嫌がる大人を見ると、とてももったいないなーと思ってしまう

    次女は私が仕事中にちょくちょく電話をかけてきてはゲームの進捗報告をしてくるのですが、先日パラセールを取った後「初めて村についたよー!!」というのでてっきりカカリコ村かハテノ村に着いたのかと思ったんですが、「海のそば」とか「桟橋がある」とか「マックスサザエ」というような言葉を聞いている限りどう聞いてもウオトリー村で、「え、この子なんではじまりの台地からいきなりフィローネ地方に突っ込んでるの…?っていうか初期装備でフィローネのジャングル突破したの…???」と混乱していました。 後から足跡を確認してみると、どうもはじまりの台地からハイリア湖の方に降りて、塔もほこらも道も無視してモンスターからガン逃げ、何度か死にながらレイクサイド馬宿の辺りまでたどり着いたらしく、「こんなルート成立するんや…」とBotWの自由度に今更戦慄しました。 他人のルート後からおっかけるの超楽しいですよね。 人曰く、「敵か

    「子どもがゲームやアニメにハマっている」ことを嫌がる大人を見ると、とてももったいないなーと思ってしまう
  • 生産性を上げられるのは「そうせざるをえなくなった人だけ」

    「多くの人が電車の中でスマホゲームに興じているのは、ゲームが面白いからというよりは、通勤時間内の生産性を上げる、より有効な方法が他にないから」 これはちきりんさんの”自分の時間を取り戻そう”というに出てくるフレーズなのだが、そういう視点でみたことがなかっただけに、かなり感心してしまった。 正直、当にずっと長いあいだ電車でスマホゲーをする人の事が不思議だった。 こういう事をいうと怒られそうなのだが、個人的にはスマホゲーは全くといっていいほど面白いと思えず、世間の人達があんなにも熱心に耽る意味が皆目検討つかなかった。 「なんであんなにも面白くもないものに、みんなが熱中してるんだろう?」 当にずっとそう思っていたのだが、先のフレーズをみてやっとこさ納得がいった。 みんなが熱中しているのはスマホゲーじゃなくて、生産行為だったのである。 生産は快楽 人間は暇に耐えられない。 暇と自由は似ている

    生産性を上げられるのは「そうせざるをえなくなった人だけ」
  • 僕の「友達ランキング」では下位だったO君だけが、僕のために時間をつくってくれた。

    音楽が聴けなくなる日』(宮台真司、永田夏来、かがりはるき著/集英社新書)で、永田夏来さんが、電気グルーヴの石野卓球さんのtweetを紹介していました。 キミたちのほとんどは友達がいないから分からないと思うけど友達って大事だぜ。あと”知り合い”と”友達”は違うよ — Takkyu Ishino/石野卓球 (@TakkyuIshino) April 4, 2019 このtweetは、けっこう話題になったので、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか? 僕は「友達」が極めて少ない人間なので、石野卓球さんとピエール瀧さんの「友情」は、すごく羨ましいのです。 いや、「石野基準」でいえば、僕には「友達なんていない」のかもしれません。 「友達」について考えるとき、僕の頭にいつも浮かんでくる記憶があるのです。 小学校5年で、人口30万人くらいの中国地方の街から九州の地方都市に引っ越した僕は、九州で

    僕の「友達ランキング」では下位だったO君だけが、僕のために時間をつくってくれた。
  • 天才プログラマーの「締切に対する考え方」に、感銘を受けた。

    わたしは、ビジネスノウハウが嫌いだ。大嫌いだ。 個人で効率化できる部分なんてかぎられているのに、「お前が努力すれば成果を出せる」的なのが気にわない。 それなら先に、ムダな会議を減らせって話だ。 ……というひねくれ者のわたしだが、とあるに出会って、自分でもちょっと戸惑うくらい感銘を受けてしまった。 どうやらわたしは今まで、”2流”のビジネス書しか知らなかったらしい。 Windows95の基礎をつくった天才プログラマーが語る、3つの仕事術 わたしが手に取ったのは、『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』というだ。 ふだんこういったはあまり読まないけど、kindle Unlimitedで読めるし、評価が高かったから、気まぐれでダウンロードしてみた。 著者は中島聡氏。 1960年北海道生まれ。早稲田大学高等学院、早稲田大学大学院理工学研究科修了。 高校時代からパソコン系雑誌『週刊アスキー』

    天才プログラマーの「締切に対する考え方」に、感銘を受けた。
  • コロナに乗じて町内会の属人業務を改善しまくった一人のおばあちゃんの話

    町内会のおばあちゃんの話をします。 しんざきは町内会というものに所属しています。 以前マンションの理事長に持ち回りで就任した時、セットで町内会にも所属することになりまして、それ以降なにやかやでちょくちょく顔を出すようになりました。 町内会の青年団というものに「青年」など一人も所属しておらず、40歳のおっさんである私がほぼ最年少だ、ということにショックを受けたりもしていました。 この年になって「十数人のグループで最若手」になる機会があるとか、思ってませんでしたよ正直。 この町内会に、いつも電動自転車で町内を軽快に走り回っている、一人の名物おばあちゃんがいます。 もう御年は80歳を何年か過ぎていらっしゃると思うんですが、一時期体調を崩しつつもおおむねお元気で、物凄く新しい知識に貪欲で、ITスキルについても全く抵抗感というものがなく、町内会で数々の業務改善を成し遂げてきた凄いおばあちゃんでして。

    コロナに乗じて町内会の属人業務を改善しまくった一人のおばあちゃんの話
    pandaman47
    pandaman47 2020/05/28
    苦労して得た技術やノウハウを後になってから報酬もなしに盗もうとするから断られるんだよね。日頃からコミュニケーションとって労ったり助力したり報酬を小出しにすればつまらない属人化は防げるんだけど難しい。
  • 「戦時」の悲惨さが、ようやくわかってきた。

    一昔前、「希望は戦争」という、興味深い記事を読んだ。 「戦時」は、弱者にとってはむしろ望ましい状態だとの、ラディカルな主張だ。 記事の中で著者は、底辺にとどまらざるを得ない屈辱的な社会では、多少死の危険が増しても「富者も平等に死ぬ」可能性がある、戦時のほうが望ましいとしている。 「丸山眞男」をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争戦争という手段を用いなければならないのは、非常に残念なことではあるが、そうした手段を望まなければならないほどに、社会の格差は大きく、かつ揺るぎないものになっているのだ。 戦争は悲惨だ。 しかし、その悲惨さは「持つ者が何かを失う」から悲惨なのであって、「何も持っていない」私からすれば、戦争は悲惨でも何でもなく、むしろチャンスとなる。 もちろん、戦時においては前線や銃後を問わず、死と隣り合わせではあるものの、それは国民のほぼすべてが同様である。国民全体に降

    「戦時」の悲惨さが、ようやくわかってきた。
    pandaman47
    pandaman47 2020/04/22
    戦争で格差は縮小するけど弱者が生き残るとはピケティも言ってないんじゃない?貧困層がより多く死ぬことでも数字上の格差は縮小するんだから。
  • 「仕事で成長」って、本当に必要ですか?

    何か月か前の話で申し訳ないんですけど、「まなめはうす」のまなめさんっていう、コーラばっかり飲んでる変な人がこんな記事書いてたんです。 部下の教育に失敗した話 そう思う私だからこそ、部下には学ぶ時間さえ与えれば成長できると思って、業務を進めなくてはいけない立場でありながらも、可能な限り時間をつくってあげたんですよ。 部下になった時点で数か月後には別のPJに異動することも決まってたこともあって、そのための準備とかスキルアップとか必要と思って。 結論から言うと、私が作ってあげた時間は無駄に終わり、後日人からも、もっと仕事をふって欲しかったと言われたのですが。 これ、実は私も同じようなことしちゃった、正確にはしかけちゃった経験があるんですよ。 前の会社の時の話なんですけどね。 その会社って、あるプロジェクトが終わると即他のプロジェクトにアサインされて、「隙間の時間」的なものが当に全然なかったん

    「仕事で成長」って、本当に必要ですか?
    pandaman47
    pandaman47 2020/02/18
    取り残される焦りや強迫観念にとらわれて生きるのは不幸じゃないかな。成長を志すのは基本良いことだけど、前提として前向きな動機や目的を持ったほうが良いと思う。
  • 好きなことを仕事にしないほうが「幸福度」「年収」「仕事の継続率」が高い、という事実について。

    好きなことを仕事にしている人より、割り切って仕事をしている人のほうが、仕事の継続率も年収も幸福度も高い。 ……なんて、信じられるだろうか。 「好きなことを仕事にしてる人のほうが幸せで、長く同じ仕事をして成功するに決まってるじゃん!」という反論が四方八方から飛んできそうだ。 でもわたしは、「さもありなん」とむしろ納得してしまう。 「好きなことを仕事にすれば人生ハッピーになるはず!」というのは、不幸のはじまりとすらいえる思い込みなのだ。 天職を見つける近道はむしろ、「好きじゃなくともまずやってみる」なのだから。 好きなことを仕事にしないほうが、幸福度・年収・キャリアが高い 最初に断っておくと、好きなことを仕事にすること自体を否定するわけではない。 わたし自身、「文章を書く」という好きでしょうがないことを仕事にしているから、「嫌いなことより好きなことを仕事にしたほうがいい」派だ。 ただ、「そうす

    好きなことを仕事にしないほうが「幸福度」「年収」「仕事の継続率」が高い、という事実について。
    pandaman47
    pandaman47 2020/01/31
    好きかどうか以前に得意なことを仕事にするといいと思う。得意なことなら成果がでて評価されてより良い条件で働けるから仕事が楽しくなる。
  • 書籍『AI vs.教科書が読めない子どもたち』が示す、「読解力が低い人」は「認知できる世界の解像度が低い」という事実。

    ホーム > 書籍『AI vs.教科書が読めない子どもたち』が示す、「読解力が低い人」は「認知できる世界の解像度が低い」という事実。 書は大きく前後半の2パートに分かれていて、 前半では、 ・巷で言われている「AI」は実際にはその実現過程で生まれた「AI技術」と呼ぶべきものであり、来志向された意味での「人工知能」と呼ぶにははるかに足りない代物であること ・その技術の延長にシンギュラリティが訪れることも無いだろうこと ・そうであるにも関わらず、そのAI技術によって現在のホワイトカラー労働者の多くを代替しうること ・しかもそのオートメーションの波がこれまでの産業革命とは比較にならない速度で、わずか20年間に圧縮されて起こるだろう という予測が示される。 そうであるならば、AI技術に代替されないための行動と施策を、となるのが当然の考えだ。 AI技術には実のところ3つのものしか扱うことができない

    書籍『AI vs.教科書が読めない子どもたち』が示す、「読解力が低い人」は「認知できる世界の解像度が低い」という事実。
  • 「読書を趣味にしたい」という知人に、1年間本のオススメをし続けた結果。

    自分の話ではなく知人の話なんですが、人の許可をとったので記事にしてみます。 もう去年の話なんですが、とある飲み会の席で、知人に真顔で「自分にを、出来れば小説をお勧めして欲しい」と言われたんです。 ん、最近の面白いを知りたいってこと?と思ったんですが、よくよく聞いてみるともうちょっと複雑な話でして。 その知人、一言でいうと「「好きなのジャンル」が欲しい」ということだったんですね。 知人の名前を、仮にAさんとします。 音楽関係の以前からの知り合いでして、年に一回、とある決まったステージで一緒に演奏をする仲です。 Aさんは、今まで「当に全く読書の習慣がなかった」という人です。 文章に触れていないというとそういう訳ではなく、仕事が法曹に近いので堅い文章に触れる機会は人より多いくらいなんですが、「を読む」というと全然その習慣がない。 物語文に触れた経験なんて、学生時代にやった国語の教科書

    「読書を趣味にしたい」という知人に、1年間本のオススメをし続けた結果。
    pandaman47
    pandaman47 2019/07/04
    読書=小説になってしまっているのがもったいない。本人の希望とはいえ小説も本のジャンルの一つにすぎないので折角なら色々試したら良いのに。
  • 今の時代、「ふわっとした仕事を具体的なタスクに落とし込むスキル」だけで十分食えると思う

    どうもしんざきです。とある業界の、社員100人ちょっとの企業で中間管理職をしています。 同業他社の管理職同士で飲むことがたまーにありまして、先日は何故か「どれくらい古いパソコン用語を知っているか勝負」という、冗談抜きでひとかけらの生産性もない話で盛り上がっていました。 平成も終わろうかというこの時代に、HYMEM.SYSの記述方法についての宗教議論とか、当になんの役にも立たないのでやめて欲しいです。超楽しかった。 で、その時、もう一つ盛り上がっていた、というか愚痴の言い合いになっていたのが、「ちゃんとタスク切れる人不足」という話でした。 毎度毎度、人手が足りている、足りていないの話になるのは管理職飲み会あるあるです。飲み会の一つの焦点といっても良いかと思います。 業界にもよるのかも知れないんですが、実をいうと今、採用自体は割とスムーズにいっているという話を聞くことが多いんです。 それも、

    今の時代、「ふわっとした仕事を具体的なタスクに落とし込むスキル」だけで十分食えると思う
    pandaman47
    pandaman47 2018/07/06
    そういう能力が高い人は自分で仕事を作れる人だからサラリーマンは勿体無いかもね。経験から想像できる範囲内であればできるのは当たり前だけど、未知の領域だと難しい。
  • 「そこそこ簡単で、それなりの給与と地位が約束される仕事」が消えた世の中では、見えにくい「弱者」が増えている。 | Books&Apps

    起業家や「勝ち組」のコミュニティは、障害者やマイノリティなどの社会的弱者には非常に優しい。 彼らはリベラルなので、そういった「生まれつきの属性」に対しては非常に寛容である。 だが「仕事ができない」「変化に対応できない」といった、「努力でなんとかなりそうな」弱者には、非常に厳しい人がゴロゴロいる。 「社会の役に立ちたい」と起業家や「勝ち組」たちは口を揃えて言う。 だが、彼らのいう「社会」に、「仕事のできない人」は含まれていない。 「動かないやつはほっときゃいいんだよ。落ちてくだけ。」と平然と述べる人は、特に珍しいわけではない。 確かに、健康で、大学を出ており、読み書きも普通にできるけれども、仕事が全くできない、という人を「社会的弱者」と認識するのは、通常の感覚ではないだろう。 でも、真実を言えば、実は彼らは現代では「弱者」に含まれる可能性がある。 彼らは単純な反復作業はできる。マニュアルがあ

    「そこそこ簡単で、それなりの給与と地位が約束される仕事」が消えた世の中では、見えにくい「弱者」が増えている。 | Books&Apps
  • お金なしで生きることは出来ないのに、子どもの頃にお金のこと教えないでどうするんですか

    割と最近になって認識したことなんですが、「子どもに対してお金の話を隠蔽したがる大人」というのは、どうもかなりの数いるような気がしています。 例えば、知り合いの親御さんとお話していたりとか。 例えば、少し高齢の小学校の先生とお話している時とか。 「お金はどう動くのか」とか、「日常生活を送る時に必要なお金の多寡」とか、その程度の話であっても、「いやー子どもにあんまりお金の生臭い話は…」みたいな感じで、話に出すのを嫌がる方が、少なくとも私の観測範囲だとそこそこの数いらっしゃるんですね。 人によっては、「子どもの前でお金の話は絶対しない」なんて人もいます。 なんというか、性の話と同じように、お金の話を軽いタブーのように扱っている親御さん、ちょくちょく見受けられるんです。あまり触れてはいけない話題、触れることが道徳的に忌避される話題。 勿論、家庭の方針は家庭それぞれ、子どものありようは子どもそれぞれ

    お金なしで生きることは出来ないのに、子どもの頃にお金のこと教えないでどうするんですか
    pandaman47
    pandaman47 2018/02/26
    費用と報酬ももちろんですが、税金や投資の話なども子供の頃から教育すべきだと思います。
  • 「問題文を読んでもそこに何が書かれているのかわからない」子を教えていた時のお話

    この記事を読んで、昔塾講師やら家庭教師やらを掛け持ちしていた頃のことを思い出しました。 AI研究者が問う ロボットは文章を読めない では子どもたちは「読めて」いるのか? これまでのところ、テストを受験した公立中学校生340人のうち、 約5割が、教科書の内容を読み取れておらず、 約2割は、基礎的な読解もできていない ことが明らかになってしまった。 以前Books&Appsさんに寄稿させて頂いた記事でも触れたんですが、塾講師を「出来る子をもっと伸ばす」人と「出来ない子をなるべく救い上げる」人に分けたとしたら、私はもっぱら後者でした。 で、私が塾講師をやっていた頃も、「問題文を読解する」という段階で苦戦する子は何人もいました。 手前みそですが、上記記事からの引用です。 塾講師時代、子どもの「勉強わからない」に対処するうちに学んだこと 国語で印象に残っているのは、「そもそも数行以上の文章を、意味を

    「問題文を読んでもそこに何が書かれているのかわからない」子を教えていた時のお話
    pandaman47
    pandaman47 2016/11/18
    最近の子供はネットのおかげで昔より活字慣れしてるのかと思ったらそうでもないのか。やっぱり質も大切なのでしょうか。
  • 実は「好きなこと」よりも「得意なこと」をするほうが、ずっと人生は楽しい。

    つまらない仕事で一日のほとんどの時間を使い果たしてしまう人に向かって 「人生短いんだから、好きなことをしなさい」 というアドバイスをする方がいる。 それはもちろん正しい。 「苦痛な仕事を長年我慢してつづけた」という先にあるのは、平凡な結果と、会社への深い恨み、そして大きな後悔である。 定年まで勤め上げ、退職金をもらっていざ第二の人生……と思った時に、自分には何も残されていないことを知るのは、あまりにも残酷だ。 「成果は平凡でも、好きなことを仕事にして、毎日楽しく過ごしたい」と言う気持ちは、少しも責められるものではない。 やり抜く力「Grit」で知られる、心理学者のアンジェラ・リー・ダックワース氏は、次のように述べる。*1 若い人たちへ「自分が当に好きなことをしなさい」とアドバイスするのはバカげたことなのだろうか? 実はこの問題については「興味」を研究している科学者たちが、この10年ほどで

    実は「好きなこと」よりも「得意なこと」をするほうが、ずっと人生は楽しい。
  • 若者の唯一の既得権だった「新卒一括採用」のなくなる日

    今朝、目に飛び込んできたニュースが衝撃だったので、今朝アップするはずだった記事を公開せず、記事を書き直している。 そのニュースとは「ヤフーの新卒一括採用廃止」だ。 ヤフー、新卒一括採用を廃止 30歳未満は通年(日経済新聞) ヤフーは新卒の一括採用を廃止する。10月から新卒や既卒、第二新卒などの経歴にかかわらず30歳未満であれば誰でも通年応募ができるようにする。技術者や営業職など全ての職種が対象で、1年で300人程度を採用する計画だ。 これって、実は地味ながらすごいニュースだ。 個人的には「正社員の解雇規制の撤廃」と同じくらいの衝撃があると思う。 なぜならが、30歳未満までだれでも応募できる、ということはすなわち、「若年層枠は、新卒じゃなくても全く構わない」という企業の意思表示だからだ。 ヨーロッパではで若者の失業率が高いことが知られている EUが進める待ったなしの若年層雇用対策(EU M

    若者の唯一の既得権だった「新卒一括採用」のなくなる日
    pandaman47
    pandaman47 2016/10/03
    ポテンシャルだけでどこでも就職できるなんて学生にとっては最高のチャンスだからね。これが一般的になったらちょっと可愛そう。
  • なぜ彼らは、大した見返りもないのに頑張るのか?

    少し前、あるフリーランスの方が、大変そうに仕事をしていた。 「いやー、プロジェクトが忙しくて寝る暇もなくて……」 と彼はいう。 「そんなに仕事があって、羨ましいですね。」 と同情すると、彼は 「いえいえ、これ、ほとんどお金にならないんですよ。」 といった。 聞くと、その金額でこの働き方はちょっと……と言うほどの仕事。しかも、クリエイティブな仕事というよりも、どちらかと言えば雑用のような仕事だ。 私は「なんで、金銭的にも、スキル的にも見返りのないような仕事を一生懸命やるのですか?」と聞いた。 彼は一言、「さあ……何でですかね。美学なんですかね。自分達の仕事に自信をを持ちたいじゃないですか。」 と答えた。 知人の一人に「幼稚園の父母会の役員」を進んでやっている方がいる。 父母会はweb上にコミュニティがあり、役員は、父母会の誰かが投稿した質問のすべてに対して、「調べて回答する」という役割を負っ

    なぜ彼らは、大した見返りもないのに頑張るのか?