市の広報誌に,廃油から石けんを作るという記事がありました。 その中で,「あれっ!」と思ったことがありました。 廃油石けんは,良くある話で,油をそのまま捨てるとCODを上げるので,使える物にするという発想は悪くないです。 しかし,油を石けんにするには,アルカリ性の水溶液と反応させなければなりません。 水と油ですから,それをうまく混じり合わせるのにアルコールや洗剤など,界面活性剤を加えます。 そして,加熱してかき混ぜます。 この時注意しなければならないのは,かき混ぜている液がはねたりして皮膚に触れないようにすることです。 温度の高いアルカリ性の水溶液は,タンパク質をとかすはたらきが大きいからです。 広報誌には,その石けんづくりの時にEM菌を入れるので,環境浄化にも役立つことが期待されるという話がありました。 どんな生物が,高温のアルカリ性の水溶液の中で生き残れるというのでしょう。