推理小説の何が嫌かって、登場人物も背景設定も何から何まで、「説得力」のためにあるところ。 犯人は完全犯罪を目論む、知能犯である。知能のある人間がトラウマの一つもないのに殺人を犯したりはしない……。 こういう風に、全てが計算づくで動いている説得力のある世界観が、もう嫌い。 (追記) ちなみに好きなのは虚無への供物とドグラ・マグラ。 黒死館は反吐がでるくらい嫌い。アンチミステリだからどうこうってわけではないと思う。 宮部みゆきも嫌い。あれこそ全てのキャラクターが世界のために存在する作品の代表格。 (再追記) なんか勘違いされとるけど、俺は「キャラクターが作りこまれている」のが嫌いなんであって、 そういう意味では社会派の方がよっぽど嫌いやぞ あと、他にもあげろって言われたからあげると『邪馬台国の秘密』とかは好き ああいう作者にはどうにもできない史書とかを題材にしたやつはいい。