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2015年3月4日のブックマーク (3件)

  • 機嫌のいい犬のための技術 - 傘をひらいて、空を

    お母さんと赤ちゃん、女の子、私。飛行機の席はそのように配置されていた。もちろん知らない家族だ。赤ちゃんはふんふんというような小さい声を出して、お母さんもひそひそ声でこたえている。女の子は幼稚園児といったところか、なんだか思いつめたような顔で、びしっと座っている。飛行機が怖いのかもしれない。わかるよと私は思う。私だって飛行機に慣れるまでは、わくわくしながらちょっと怖かった。もう大人だったけれども。 どうもすみませんとお母さんは言った。何もすまないことはされていないので、お邪魔しますねーとこたえて座った。女の子はやっぱり背筋を伸ばして、膝の上の絵は閉じたまま、まっすぐ前を見ている。こんな大きい機械が自分を乗せて飛ぶなんてほんとうに意味がわからないし、そりゃ緊張するよねえ、と私は思う。けれども私はもうすれっからしの大人なので、彼女の気持ちをほんとうにはわからないんだろうなと思う。思いながら快適

    機嫌のいい犬のための技術 - 傘をひらいて、空を
  • 川崎で起こったことと、いま、ここで起こっていること - いつか電池がきれるまで

    ※個人の特定を避けるため、僕が聞いた話に部分的な変更を加えています。 ある医者に聞いた話。 つい先日、病院で当直をしていたら、親に連れられた中学生がやってきたそうだ。 顔じゅうが腫れていて、片方の眼の周りは紫色になり、ものが二重に見えるという。 知り合いの医者が問診をすると、彼の親は、こんな話をしたそうだ。 「うちの子、最近ずっと帰りが遅かったんです。アザや傷をつくって帰ってきて。何度か問い質したんですが、『関係ないだろ』って、何も話してくれなくて。でも、今回はいままでのなかで、いちばん酷い怪我をしていて、顔も変わってしまうくらいで。それでも、夜、出ていこうとしたので、必死になって止めたんです。あの、川崎の中学校1年生の事件のニュースをみて、うちの子も……と気づいたんです。いえ、いままでも薄々感づいてはいたのですが、やっと、引き止めなければ、と決心したんです」 その子は、懸命に止める親に根

    川崎で起こったことと、いま、ここで起こっていること - いつか電池がきれるまで
  • 知人のカナダ人が犬に内幸町と名付けた ~ペットの名前がいい名前

    東京生まれ、神奈川、埼玉育ち、東京在住。Web制作をしたり小さなバーで主に生ビールを出したりしていたが、流れ流れてデイリーポータルZの編集部員に。趣味はEDMとFX。(動画インタビュー) 前の記事:リアルタイムにTODOを更新してもらう観光が楽しすぎて涙出た > 個人サイト まばたきをする体 Twitter @eatmorecakes とある猛暑の折、生まれたての子を拾いました。 先住がゆず・きなこ・ミケと和風系だったのでそれに合わせてあずき・あんこ・あられ・のり・ごま…と色々練ってみたのですがなかなかしっくりくる名前が決まらず数週間 家族ですごく安くておいしい麦茶ティーバックに当たったという話で盛り上がった際に 「じゃあの名前は麦茶のムギにしよう」「麦茶おいしからいいよね!!」という事でムギと正式に命名しました。 産毛がとれて毛も茶色くなり、目も仔特有のグレーから茶色になり、結果