ブックマーク / grandfleet.info (19)

  • ウクライナ軍のクルスク侵攻はギャンブル、ロシア軍は予備戦力で対抗可能

    ウクライナ軍による唐突なクルスク侵攻はロシア軍に大きな混乱をもたらしたものの作戦意図は不明なままで、New York Timesの取材に応じた米政府高官は「作戦はギャンブルだ」と、軍事アナリストも「クルスク侵攻は他の戦場の問題を当に解決できるのか」と述べた。 参考:As Ukraine Pushes Deeper Into Russia, Moscow Sends Reinforcements 時間は刻々と過ぎておりロシアも永遠に無秩序ままではないウクライナ軍は7月6日にスームィ州からロシア領クルスク州に侵攻を開始、幾つかの集落を占領しながら国境に近い都市=スジャに侵入したものの「この作戦で何を達成するつもりなのか」は謎のままで、New York Timesは9日「作戦が敵戦力を誘引して他戦場での立場改善に繋がるのかどうかも不明だ」と報じている。 “クルスクでの慌ただしい動きはロシア

  • ウクライナは戦争をロシアに持ち込むこと成功、ロシア人は戦争を体験する

    ウクライナ軍のクルスク侵攻についてNew York Timesは「ウクライナ人の士気を高めるのに役立っている」と、Washington Postは「ロシアが一方的に侵略するという構図を逆転させた」と報じ、ウクライナ当局者は「ロシア人はウクライナ人が過去2年間体験したこと経験することなる」と述べた。 参考:Russia Pushes Back at Ukraine’s Cross-Border Assault, but Kyiv Presses On 参考:Ukraine appears to expand Russia incursion, in morale boost for Kyiv New York TimesNew York Timesは10日「クルスクでは双方が勝利を主張している」と報じ、少なくともクルスクでの成功はウクライナ人の士気を高めるのに役立っていると指摘した。 “クル

  • また不満や不平が表面化、今度は第80空中強襲旅団が軍上層部を批判

    ウクライナでは統合軍司令官に対する告発、第59歩兵旅団司令官に対する告発、第241領土防衛旅団の兵士や指揮官による自殺行為同然の任務に対する批判など「軍内部の不満や不平」が表面化しているが、今度は第80空中強襲旅団が「戦力に不釣り合いな任務」について声を上げた。 参考:80-та бригада ДШВ заявляє про зняття комбрига Ішкулова: “Вимагаємо залишити” 参考:У ДШВ відреагували на зняття комбрига 80тки Ішкулова: обіцяють вищу посаду これだけ短期間の内に軍内部の不満や不平が表に出てくるということは「何かまずい状況に陥っている」と解釈するのが妥当第12特務旅団=アゾフ旅団のボグダン・クロテヴィッチ参謀長は先月24日「どのロシア人将軍よりも味方を殺したウ

  • ゼレンスキー大統領が言及した砲弾不足の解消、ウクライナ軍兵士が唖然

    ゼレンスキー大統領は17日の会見の中「この数年の戦争で初めて全旅団から『砲弾がない』と不満を言われなくなった」と述べて砲弾不足の解消を示唆したが、ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏は「この発言は前線にいた軍人のほぼ全員を唖然とさせた」と述べている。 参考:Russian offensive in Kharkiv region could be only first wave of attacks – Zelenskyy 参考:Zelenskyy reveals when Ukraine to receive F-16 jets 参考:Зеленский заявил о перспективах нового контрнаступления ВСУ и назвал условие 前線の実情を知らない最高司令官は側近の間違った助言を口にしたゼレンスキー大統領はジャーナリストとの会

  • 現地メディア、ウクライナ軍は新たな反攻作戦を実行できる状態ではない

    Kyiv Independentは16日、ウクライナに新たな攻勢を仕掛ける計画はあるのか?という読者の質問に対して「何も情報を持っていないが攻勢に出ないことを願っている」「現在のウクライナ軍は新たな反攻作戦を実行できる状態ではない」と回答した。 参考:Our readers’ questions about the war, answered 参考:Головна редакторка The Kyiv Independent Ольга Руденко: “У нас є можливість говорити зі світом так, щоб нас чули” こればっかりはウクライナ人自身が銃を手に取らないと始まらないKyiv Independentは読者の質問(中国の和平案、NATO・EU加盟と領土の交換、新たな攻勢計画、ロシア軍の新たな攻勢に対する備え、ウクライナ兵士の訓練

  • 戦争は適応の芸術、米国製ドローンがウクライナで存在感を失った理由

    ウクライナ軍に3万機以上のドローンを供給してきた軍事援助ボランティア(Come Back Alive)は「米国の小型ドローンは未成熟だ」と明かし、Wall Street Journalは「ウクライナで米国製ドローンが存在感を失っているは当局の規制に原因がある」と報じた。 参考:How American Drones Failed to Turn the Tide in Ukraine 戦いの優劣は左右するのはシステムのスペックではなく適応へのスピードAIを搭載した小型ドローン開発に挑戦しているスタートアップ企業らは「伝統的な大手企業が製造する軍事用ドローン」ではなく、早く安く供給できる商用ドローンの開発に照準を合わせており、米国を拠点とするドーロン関連企業(約300社)にも過去2年間で25億ドルの資金がベンチャーキャピタルから流れ込んでいるものの、ウクライナ当局は「米国製ドローンは壊れやす

    戦争は適応の芸術、米国製ドローンがウクライナで存在感を失った理由
  • イスラエル軍元准将、イランの攻撃阻止にかかった費用は1,600億円以上

    イスラエルはイランが発射した無人機やミサイルを99%迎撃したが、国防軍のリーム・アミノアッチ元准将は「今回の迎撃コストは40億シェケル~50億シェケル(1,600億円~2,000億円)だ」と述べ、とても持続可能なものではないと示唆した。 参考:Global condemnation of Iranian attack; IDF hits Hezbollah weapons plant in north Lebanon 参考:The staggering cost of Israel’s defense against Iran’s missile attack: ‘4-5 billion shekels per night’ 参考:Iranian Attack: 5 billion shekels in a single night この規模の攻撃が続けばイスラエルの防空シールドは直ぐに干

  • 若い米国人エンジニア、500ドル未満でGPSに依存しない無人機を1日で開発

    3人の若い米国人エンジニアは既存の部品、既存のアルゴリズム、3Dプリンターを使用し、画像照合航法で飛行する無人機を1日で作り上げてしまい、彼らは「ウクライナ政府系ファンド、特殊部隊、地上軍から直接声がかかっている」と明かした。 参考:How A Trio Of Engineers Developed A GPS-Denied Drone For Under $500 Theseusの無人機にはウクライナ政府系ファンド、特殊部隊、地上軍から直接声がかかっている米軍はロシア中国の妨害してくるGPS信号への対応に苦慮しているが、3人の若いエンジニアは既存の部品、既存のアルゴリズム、3Dプリンターを使用し、画像照合航法で飛行する無人機(500ドル未満)を1日で作り上げてしまい、Aviation Weekは「彼らは低コストでGPSを代替する手段があると考えている」「この無人機の開発速度は国防総省が

  • ウクライナ軍兵士、とっくの昔にドニエプル川左岸での主導権を失っている

    ニューヨーク・タイムズ紙とKyiv Independent紙はウクライナ兵士の証言を交えて「ドニエプル川左岸の作戦=クリンキーの状況は危機的だ」と報じていたが、Financial Times紙も19日「クリンキーの状況は悲惨だ」と報じた。 参考:‘Active defence’: how Ukraine plans to survive 2024 どこで防衛態勢をとるべきかは、もはや左岸で戦う者だけでの問題でなくなっているドニエプル川左岸の作戦に参加しているウクライナ人兵士はニューヨーク・タイムズ紙に対して「クリンキーでの作戦は自殺行為だ」「あそこに足場を築くことも装備を移動することも不可能」「こんなことはバフムートやソレダルでも見たことがなく当に無駄だ」と、Kyiv Independent紙の取材に応じた第38海兵旅団の兵士も「廃墟にしがみつくために人が殺される」「30名で構成された偵

  • ロシア軍のEW能力が効果を発揮、GPS誘導兵器は目標を外しドローンも制圧

    The Economist紙は23日「静的な接触線が出現したことでロシアの強力な電子戦能力が効果を発揮し始めた。エクスカリバー砲弾、JDAM-ER、GMLRS弾は目標を外し始め、偵察や攻撃に活用しているドローンの損耗率も高まっている」と報じている。 参考:Russia is starting to make its superiority in electronic warfare count 一刻も早くロシア軍と対等なEW能力を構築して「戦場認識力」を保護するのが急務だろう米国は冷戦終結後に電子戦(EW)関連への研究・開発費を削減してしまったが、ロシアはネットワーク化されたNATOのシステムに対抗するため投資を維持し「ロシアのEW能力は米国を完全に上回っている」と言われてきたが、The Economist紙は23日「静的な接触線(前線位置が固定化された戦場のこと)が出現したことでロシア

  • ウクライナが初めて露Tu-22M3の破壊に成功、掩体壕の必要性が浮き彫り

    ロシア国防省は19日「クアッドコプタータイプの無人機で基地が攻撃を受けて航空機が損傷した」と発表していたが、この攻撃で燃えるTu-22M3の画像が登場し、Moscow Times紙は20日「ウクライナは初めて戦略爆撃機の破壊に成功した」と報じている。 参考:The Moscow Times 実際にやられるまで気で対策に乗り出さないというのは万国共通なのだろうロシア国防省は19日「ウクライナがノヴゴロド州の航空基地(恐らくソリツイ2空軍基地)をクアッドコプタータイプの無人機で攻撃した。基地のエプロンで火災が発生したものの直ぐに消し止められ、航空機1機が損傷した」と発表していたが、Telegram上には航空基地で燃えるTu-22M3の写真が登場、これを受けてオランダに拠点を置くMoscow Times紙は20日「ウクライナは初めて戦略爆撃機の破壊に成功した」と報じて注目を集めている。 ロシア

    ウクライナが初めて露Tu-22M3の破壊に成功、掩体壕の必要性が浮き彫り
  • クラスター砲弾の到着で戦場の様子が変化、ロシア軍の火力支援量が低下

    ニューヨーク・タイムズ紙は20日「ウクライナ軍は膨大な死傷者と装備の損失を被ったが、約1,000kmに及ぶ前線の大部分で前進を続けており、特にクラスター砲弾がロシア軍の装甲部隊と砲兵部隊を破壊するのに効果的だと証明された」と報じている。 参考:On the Front Line, Ukrainian Commanders Are Buoyed to Be on the Offensive クラスター砲弾がロシア軍の消耗を加速、砲兵の火力支援が低下していた兆候ニューヨーク・タイムズ紙は「ウクライナ軍の反攻作戦は密度の高い地雷原や圧倒的な火力の前に最小限の結果しか残せておらず、まだまだ戦いが続くという見方が広まるにつれて楽観論も消えつつあるが、この数週間の間に取材した指揮官達の認識に変化が出てきた。何十億ドルもの援助で部隊の練度も装備も向上し、新兵の訓練方法にも改善が加えられたお陰で兵士の補充

    クラスター砲弾の到着で戦場の様子が変化、ロシア軍の火力支援量が低下
  • バフムートの戦い、ウクライナ軍が再びロシア軍の機械化部隊を砲撃で殲滅

    バフムート方面では先週、第3突撃旅団によってロシア軍の機械化部隊が殲滅されたのを視覚的に確認したが、今度はクリシェイフカの高台を奪還するため投入されたロシア軍の機械化部隊がウクライナ軍に殲滅される様子が登場した。 ここまで来るとロシア軍の砲兵レーダーが多数破壊され、クラスター砲弾で砲兵装備も多数失っているという話が真実に思えてくるバフムート方面は「前線の位置」に大きな動きがないものの戦闘自体は非常に活発で、ロシア軍はクリシェイフカに定着したウクライナ軍に反撃を加えるためT-90を含む機械化部隊を投入したものの、アンドリーフカ近郊=Ⓐで第3突撃旅団に殲滅され、8月10日~17日の動きを一言で表現するなら「圧倒的にウクライナ軍がロシア軍を消耗させた」と表現できるが、今度はクリシェイフカの高台を奪還するため投入されたロシア軍の機械化部隊がウクライナ軍に殲滅される様子が登場した。 この戦いが発生し

    バフムートの戦い、ウクライナ軍が再びロシア軍の機械化部隊を砲撃で殲滅
  • ウクライナ南部を舞台にした反攻作戦、両軍が繰り広げる消耗戦の中身

    英国王立防衛安全保障研究所のジャック・ワトリング氏は「徐々にウクライナ軍が南部戦線の優勢性を獲得しつつある」と指摘し、両軍が繰り広げている「消耗戦の中身」について興味深い説明を披露している。 参考:Stakes are high as Ukraine’s offensive starts to secure a military advantage ウクライナ南部で勝利を手にするのは「相手に強いる消耗度合い」を維持できた方ジャック・ワトリング氏は英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)のシニア研究員で、ウクライナ軍が実施している反攻作戦の推移や課題、今後の見通しを予測しており、これが事実かどうかは分からないが「これまで目にした反攻作戦の分析の中で最も具体的で分かりやすいものだ」と感じており、ワトリング氏の説明を要約すると以下のようになる。 ロシア軍がザポリージャからドネツクにかけて構築した3

    ウクライナ南部を舞台にした反攻作戦、両軍が繰り広げる消耗戦の中身
  • ゼレンスキー大統領、軍事委員会による不正や虐待の多さにうんざり

    ウクライナでは大統領の指示で「動員業務を監督する軍事委員会」の調査が行われており、ゼレンスキー大統領は3日「この調査の過程で多くの虐待行為が明らかになり、正直なところうんざりしている」と吐き捨てた。 参考:Зеленский о проверке военкомов: обнаружилось много отвратительных злоупотреблений 参考:ТЦК под прицелом. На чем “горят” украинские военкомы: самые резонансные случаи 参考:На Закарпатті за підозрою у одержанні неправомірної вигоди поліція затримала голову військово-лікарської комісії 参考:Командиры Нацг

    ゼレンスキー大統領、軍事委員会による不正や虐待の多さにうんざり
  • 消耗できる強み、段ボールと輪ゴムで作った豪無人機がウクライナで活躍

    オーストラリアが提供する段ボールと輪ゴムで作られた無人機「CORVO PPDS」がウクライナで活躍しており、Forbesは「段ボール製のUAVで立ち向かうというアイデアをロシアは笑うかもしれないが、その失笑は長くは続かない」と報じている。 参考:Cardboard drones drop bombs in Ukraine 参考:Paper Planes? Ukraine Gets Flat-Packed Cardboard Drones From Australia もしPPDSのようなUAVが数千機あれば1機のMQ-9やF-16よりも大きな影響力を持つようになるかもしれない非欧米諸国の中でオーストラリアはウクライナに軍事支援(M113AS4、ブッシュマスター、M777、レーダーなど)を提供している数少ない国の1つだが、豪州では無人機開発も盛んで多種多様のミリタリー向けドローンが製品化され

    消耗できる強み、段ボールと輪ゴムで作った豪無人機がウクライナで活躍
  • 米陸軍は155mm砲弾の生産量を朝鮮戦争の水準に戻す、2年以内に月産9万発

    米陸軍は「2025年までに155mm砲弾の生産量を月4万発に引き上げる」と明かしていたが、ニューヨーク・タイムズ紙は24日「155mm砲弾の生産量を6倍に増やして月産9万発に引き上げる」と報じている。 参考:Pentagon Will Increase Artillery Production Sixfold for Ukraine 2023年は戦い方を工夫する必要があるものの戦いが長引けばウクライナ軍が有利になる可能性も欧米の砲弾製造企業は榴弾砲や自走砲で使用する155mm砲弾を毎月4万発ほど製造できるのだが、ロシア軍と戦うウクライナ軍は月9万発も消耗しているため欧米諸国は備蓄分を取り崩し続けており、供給量と消費量のギャップを早急に解決しないと備蓄分が空っぽになるか、ウクライナ軍に引き渡す砲弾を現在の半分まで減らす必要がある。 米国の155mm砲弾は政府所有の施設を民間企業が運営する形で

    米陸軍は155mm砲弾の生産量を朝鮮戦争の水準に戻す、2年以内に月産9万発
  • 兵士不足のロシア軍、ウクライナでの戦いに士官候補生や軍楽隊まで投入か

    ウクライナ軍参謀部は16日、20日間の戦闘で投入した戦力の約40%を失ったロシア軍は「兵士不足を補うため士官候補生を戦いに投入することを決定した」と明かした。 参考:Генеральний штаб ЗСУ 参考:“Кто пришел с мечем, от меча и погибнет”: в “Азове” отчитались об уничтожении российского генерал-майора 参考:Отправили даже военный оркестр: пленный оккупант признал серьезные проблемы армии РФ в Украине. Видео 配給される事の内容が約束と違いキャベツの缶詰と肉なしのスープだけしかないと愚痴るロシアウクライナ軍参謀部は16日「損害を受けて後方で再編中だったロシア軍の戦術

    兵士不足のロシア軍、ウクライナでの戦いに士官候補生や軍楽隊まで投入か
  • 母親の怒りを恐れるプーチン、軍に徴兵された兵士動員の責任を押し付ける

    プーチン大統領は自身の命令に背いて「ウクライナでの軍事作戦」に徴兵された兵士を動員した責任者を処罰するよう軍事検察庁に命令した。 参考:«Мама, я хочу вернуться домой живым» 参考:Главная военная прокуратура выяснит, почему на Украине оказались срочники 早く責任を誰かに押し付けないと「手のつけられない母親の怒り」が自分に向かうことをプーチン大統領は自覚しているのだろうプーチン大統領はウクライナでの軍事作戦は契約軍人のみで行い「徴兵された兵士や予備役は作戦に関与させない」と国民に約束していたが、戦死した兵士の身分証や捕虜になった兵士をウクライナ側がネット上で公開を始めたため徴兵された兵士がウクライナでの作戦に大勢動員されている事実が露見、徴兵に息子を送り出してる親からの問い合わせに

    母親の怒りを恐れるプーチン、軍に徴兵された兵士動員の責任を押し付ける
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