〈ミステリーズ!〉に連載中の、東浩紀氏の「セカイから、もっと近くに!――SF/文学論」最終章として、vol.38(2009年12月号)より開始された小松左京論を、ウェブ上に転載いたしました。なお、このページ上で太字となっている箇所は、紙の誌面上での傍点を示します。(編集部) 宇野常寛によるセカイ系批判への応答に始まり、新井素子、法月綸太郎、押井守と三人の作家について論じてきたこの評論も、ついに最後の作家を迎えた。ここで取り組みたいのは、日本SFを代表する巨人、小松左京である。 小松についてセカイ系の観点から語る。この枠組みが奇妙なものに見えることは理解している。というのも彼の小説は一般には、セカイ系の想像力と対照的なものだと見なされているからである。そしてそれはそれで正しい。 小松は社会派SFを多数書いたことで知られる。他方でいままで見てきたとおり、セカイ系の特徴は社会の審級が壊れて
(上)より続く だが、風は東芝に吹いた。液晶メーカーの投資競争によりパネル供給は拡大、パネルは急速にコモディティ化する。自前で作るより他社製を購入するほうが有利な状況が開けてきたのだ。もちろん需給タイトに転じれば、価格と量の確保の両面から、自社で持たない弱みが浮上する。 そこで東芝は07年4月、パソコンとテレビでの共同調達に踏み切った。世界有数のノートパソコンとパネル調達を一本化したことで、世界最大級の調達力と価格競争力を持つパネルバイヤーへと躍り出たのである。 もともとパネルで差別化できなかった東芝は、半導体を含めた画像回路に差異化を図るしかなかった。これも吉と出た。 画像回路の最大のコストは設計開発。つまり数を出せば1台当たりコストは下がる。パネルは6社ほどの調達先の中からその都度安いところを選び、自社の画像回路で業界最高峰の画像に仕上げる。結果的にパネルをあきらめ、回路を残し
第13回文化庁メディア芸術祭の受賞者と審査委員による受賞者シンポジウム。受賞作品が創り出された背景やコンセプト、制作秘話などを紹介するとともに、今年度のメディア芸術祭を部門ごとに総括します。
ソフトバンク(東京都港区)のグループ全社員約2万人がミニブログ「ツイッター」を始めることが7日、わかった。昨年末、自身もツイッターを利用している孫正義社長が全社員に命じた。 同社は今年、創業30年にあたることから、今後30年のビジョンを社員で議論するため、ツイッターを利用するという。議論の結果は、6月の株主総会で発表される予定。社員はすでに順次、ツイッターをスタートさせている。 ツイッターを利用して活動を広報する企業は国内でも増えているが、全社員が利用するケースは珍しい。
サンフランシスコ発--今から約1年前、James Cameron氏のSF大作「アバター」の制作がかなり進んだ頃、同プロジェクトのComputer Generated Imagery(CGI)の大半を手がけていた視覚効果スタジオWeta Digital(編集部注:映画「ロード・オブ・ザ・リング」の視覚効果などで知られる)はやや手が回らなくなっているということが明白になった。 米国では2009年12月18日に公開された「アバター」は、その時点では完成作品よりも約40分長かった。そして、同プロジェクトを完成させるには、別の企業が加わって手を貸すことが必要だった。それも、Wetaが行っていたのと同等の極めて高水準の作業ができる企業だ。 そこでIndustrial Light & Magic(ILM)が加わった、と同スタジオのJohn Knoll氏は述懐する。Knoll氏はオスカーの受賞歴もある視覚
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く