民主主義の価値とは、どのような種類のものだろうか。金づち(hammers)のように、それが役に立つかどうかで評価するべきだろうか。それとも絵画や人間のように、それ自体で評価するべきだろうか。 手続主義(proceduralism)という考えによれば、ある政治体制はそれ自体で正しい(あるいは正しくない)。突き詰めると、民主主義が行うことは、それだけの理由ですべて正しいことになる。これは馬鹿げている。多数決で子供の強姦も許されてしまう。 一方、道具主義(instrumentalism)という考えによれば、(1)少なくともある種の政治問題には、手続きがどうかとは無関係に正しい答えがある(2)ある権力構造や意思決定方法が正しいかどうかは、正しい答えを選ぶ傾向があるかどうかで決まる。