1974年8月9日。政敵である民主党本部に盗聴器をしかけようとしたことに端を発し、任期途中であったにもかかわらず、ニクソン大統領を辞任に追い込んだアメリカ史上最大の政治スキャンダル、「ウォーターゲート事件」。この事件の裏側には、マスコミに極秘の捜査情報をリークした、通称「ディープ・スロート」と呼ばれる内部告発者の存在があった。 その正体は長きにわたり秘密のベールに包まれていたが、2005年、雑誌『ヴァニティ・フェア』にて、当時のFBI(連邦捜査局)の副長官、マーク・フェルトが「ディープ・スロート」であると告白した――。 FBI副長官がウォーターゲート事件をリーク 2月24日公開の映画『ザ・シークレットマン』は、このマーク・フェルトという人物にスポットを当て、腐敗するニクソン政権に対して、FBI幹部というキャリアを持つ人間が内部告発するに至るまでの裏側を描き出している。本作のメガホンをとった
![「シークレットマン」が教える権力との闘い方](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0c16ab1c1dc5a35cbb47538f359fe39dea8c7bc1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Ff%2F1%2F1200w%2Fimg_f151aa3440cd8651aee1870547f44d56119785.jpg)