2020年米大統領選の民主党候補指名争いで有力候補の1人、バイデン前副大統領は、支持率の回復や同氏の息子を巡るトランプ大統領からの非難回避に必死だが、手元の選挙資金が不足しており、思うように動けないかもしれない。 連邦選挙委員会(FEC)が15日に公表した情報によれば、バイデン氏が7-9月(第3四半期)に選挙運動に投じた資金は1770万ドル(約19億2400万円)と、同氏がこれまで調達した資金を190万ドル上回った。有力候補にとって今の段階で選挙資金が不足しているケースは珍しい。バイデン氏に残された手持ち資金は900万ドルを割り込んでおり、支持率上位5人の候補者の中で最も少ない。 同じく有力候補のエリザベス・ウォーレン上院議員の手持ち資金はバイデン氏よりも1670万ドル多かった。バーニー・サンダース上院議との資金の差は2470万ドルもあった。選挙運動期間中の広告や選挙スタッフに関連する費用