スペイン風邪とファウチ博士の論文: The Journal of Infectious Diseasesに掲載された論文から スペイン風邪は、今から100年ほど前の1918年から1920年にかけて全世界的に大流行したH1N1亜型インフルエンザの通称です。当時の世界人口18億-19億の27%である約5億人が感染したと言われています。初期にスペインから感染拡大の情報がもたらされたため「スペイン風邪」と呼ばれましたが、現状の歴史的、疫学的データからはスペイン風邪の地理的起源は特定できていません。死亡者数は5,000万-1億人以上と推定されており、人類史上で最も死者を出したパンデミックのひとつです。画像はwikipedia/スペインかぜのものです。 スペイン風邪の病原体は、A型インフルエンザウイルス (H1N1亜型) だったという事が分かっています。ただし、当時はまだ今のような実験技術が十分には確