タグ

ブックマーク / note.com/hiroshi_arakawa (59)

  • レプリコンは細胞外小胞を介して細胞間感染し、増殖できる: virusesに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    人を対象とした新型コロナワクチンとして、今年の秋から日国内での接種開始が予定されているレプリコンワクチン (自己増殖型mRNAワクチン、self-amplifying RNA vaccine) とは自己増殖型mRNAワクチンの事であり、抗原遺伝子に加えてRNA複製遺伝子を持った遺伝子製剤です。レプリコンワクチンのゲノムは元のRNAウイルスから、細胞の受容体に結合するタンパクを取り除き、ワクチンの抗原タンパクに置き換えたもので、いわば殻のないウイルスのような構造になっています。 コロナウイルスのスパイクタンパクは細胞の受容体に結合し、細胞への感染を媒介するタンパクです。例えばインフルエンザウイルスでは、ヘマグルチニンがスパイクタンパク質と同様の役割を持ち、また他のウイルスでは エンベロープ糖タンパクが宿主細胞への感染接着と感染を媒介します。ではそのような細胞への感染を媒介するタンパクを

    レプリコンは細胞外小胞を介して細胞間感染し、増殖できる: virusesに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2024/05/13
    さらに、そうした細胞のレプリコンRNAをqPCRで定量すると、RNAは時間とともに増加したのです。この結果はレプリコンRNAを受け取った細胞内でRNAが増殖できる事を意味します
  • mRNAコロナワクチンの胎盤への移行: Am J Obstet Gynecol に掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    胎盤は妊娠中に形成される一時的な器官であり、発育中の胎児のライフラインとも言えます (図1)。胎盤は胎児に必要な栄養素と酸素を供給し、老廃物を除去し、ホルモンを産生し、胎児を保護する働きをします。 そして、胎盤は母体から胎児に抗体を移行させ、出生後のための初期免疫を胎児に提供します。胎内では酸素、栄養分、老廃物などの物質交換は血漿を介して行われますが、母体の血液と胎児の血液は直接には混合しません。そのため、たとえ母体と胎児の血液型が異なっていても、異型輸血のような凝血が起こらない仕組みになっています。 また、胎盤の血液胎盤関門はバリアとしても働き、母体血液中の病原体や有害物質などから胎児を保護します。しかしそのフィルター機能も決して完全ではありません。そのため、リスクを避けるために、妊娠中は煙草、アルコール、過剰なカフェイン等の摂取を控える事を求められるのです。 図1 基的にはどのような

    mRNAコロナワクチンの胎盤への移行: Am J Obstet Gynecol に掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2024/03/19
    コロナワクチンの脂質ナノ粒子(LNP) は肝臓、脾臓、卵巣、副腎などに分布する事が分かっていますが、妊婦においては事態はさらに深刻な事が判明しました。妊婦に接種されたワクチンが胎盤に移行していたのです
  • 自己増殖型mRNAワクチン|荒川央 (あらかわ ひろし)

    今回は、近頃SNS上等でも話題になっている自己増殖型mRNAワクチンについてお話ししようと思います。 セントラルドグマはフランシス・クリックが1958年に提唱した分子生物学の概念で、遺伝情報が「DNA → mRNA → タンパク質」の順に伝達されるというものです。来、RNAからRNAをコピーする仕組みをヒト細胞は持っていません。セントラルドグマには例外が2つ見つかっています。一つはレトロウイルスで見つかった逆転写です。この反応は逆転写酵素によってRNAを鋳型としてDNAを合成 (逆転写) するものです。そして、もう一つの例外がRNAウイルスから見つかったRNA依存性RNA複製です。この仕組みにおいて、RNA依存性RNAポリメラーゼはRNAからRNAを合成します。 RNAウイルスの自己増殖やRNA合成の仕組みを利用すると、ワクチンもウイルスのように体内で増殖させる事が出来ます。言わば、自己

    自己増殖型mRNAワクチン|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2023/12/24
    多くの自己増殖型mRNAワクチンは、ベネズエラウマ脳炎ウイルス(VEEV)...等のゲノムに基づいています。ワクチンの自己増殖にはウイルス由来のRNAポリメラーゼが使われます
  • 日本におけるレプリコンワクチンの世界初の承認|荒川央 (あらかわ ひろし)

    mRNAワクチンはコロナワクチンで終わった訳ではありません。むしろコロナワクチンはゲートウェイ、入り口に過ぎないのです。今後ごく近いうちに登場してくるのは、コロナウイルス以外の感染症に対するmRNAワクチン、癌予防や治療のためのRNA製剤です。そしてレプリコンワクチンはさらに危険な次世代mRNAワクチンです。レプリコンワクチンは自己増殖型のワクチンであり、いわば事実上の簡易型人工ウイルスです。 今回はこのレプリコンワクチンについて改めてお話ししていこうと思います。 1) レプリコンワクチンの国内承認コロナ新タイプmRNAワクチン「レプリコンワクチン」国内承認 2023年11月28日 19時24分 新型コロナワクチン(日国内) 海外で開発された、「レプリコンワクチン」と呼ばれる、新型コロナウイルスに対する新しいタイプのmRNAワクチンが、28日、国内で承認されました。申請した製薬会社は、今

    日本におけるレプリコンワクチンの世界初の承認|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2023/12/24
    ワクチンの効果が長く持続するのは体が長期間多量のスパイクタンパクに暴露されるからです。これまでのコロナワクチンと同様に、「ブレーキ」のデザインがなければ、生産を止める手段は無い事になります
  • スパイクタンパクの毒性;スパイクタンパクはACE 2の抑制を介して血管内皮機能を損なう: Circulation Researchに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    スパイクタンパクの毒性;スパイクタンパクはACE 2の抑制を介して血管内皮機能を損なう: Circulation Researchに掲載された論文から コロナウイルスは血管を障害する事が知られていますが、スパイクタンパク単独でも同じ問題を起こします。コロナワクチンはスパイクタンパクを抗原として用いているため、コロナウイルスに類似した毒性を持つのです。この事については以前の記事内でも触れましたが、今回は再度その背景を説明していこうと思います。これにはミトコンドリアの働きが関係します。 ミトコンドリアは太古に細胞に寄生した好気性細菌の名残りです。ミトコンドリアの主な機能はATP (アデノシン三リン酸)の産生であり「酸素呼吸」はその副産物でもあります。ATPはいわば「生体のエネルギー源」のようなものです。人間を含む真核生物はミトコンドリアで酸素を用いる機構 (クエン酸回路+電子伝達系) により、

    スパイクタンパクの毒性;スパイクタンパクはACE 2の抑制を介して血管内皮機能を損なう: Circulation Researchに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2023/08/12
    本研究ではSプロテインが単独でミトコンドリア機能を阻害することで、血管内皮細胞にダメージを与えることを明らかにした/ミトコンドリアはアポトーシスのための自爆タンパクの貯蔵庫で...細胞の生死に影響する
  • RNAコロナワクチンは細胞内で逆転写される: current issues in molecular biologyに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    RNAコロナワクチンは細胞内で逆転写される: current issues in molecular biologyに掲載された論文から コロナワクチンに使われているスパイクタンパクは血管毒性を持ち、肺や心臓、脳にも障害を起こす事があります。スパイクタンパクは血流を循環し、さらにエクソソーム上のスパイクタンパクは4ヶ月以上も全身を巡る事が報告されています。RNAコロナワクチンは1-メチル-シュードウリジンで修飾されており、簡単には分解されません。しかし、なぜスパイクタンパクが数ヶ月以上も体内に残るのか、あるいはスパイクタンパクの生産が体内で続くのか等、疑問は多く残っています。 以前、細胞株内でコロナウイルスが逆転写されゲノムに組み込まれるという内容の論文を紹介しました。その論文内で解析されたものはコロナウイルスのRNAゲノムについてでしたが、今回紹介するのは内在性のLINE-1によってRN

    RNAコロナワクチンは細胞内で逆転写される: current issues in molecular biologyに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2023/08/11
    ゲノムの挿入箇所次第では転写されて、細胞が半永久的にスパイクタンパクを生産する可能性があります/ゲノムに取り込まれた遺伝子を体内から除去する方法は、現時点では存在しません
  • スパイクタンパクの全身の血管への毒性: マサチューセッツ工科大学 (MIT) の総説論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    脊椎動物の血管は、心臓から血液を送り出す動脈と心臓へ血液を戻す静脈、そして動脈と静脈の間をつなぐ毛細血管から構成されます。コロナウイルスはスパイクタンパクによって細胞膜上のACE2と結合し、細胞内に侵入し増殖します。ACE2はコロナウイルスの受容体ですが、同時に酵素でもあります。ACE2はアンジオテンシンII (血管収縮ペプチド) をアンジオテンシン(1-7) (血管拡張ペプチド) に変換する事により、血管を広げて血圧を下げる働きがあります。 コロナウイルスとコロナワクチンのスパイクタンパクは血管に対し同様の毒性を持ちますが、毒性の強さが同じとは限りません。量の問題です。コロナウイルスに感染した際、まずは最初に自然免疫系が対処します。そしてそこで対処しきれなかった場合、つまりコロナウイルスが免疫系に抵抗し増殖し始めた場合には、免疫系の精鋭部隊である獲得免疫が出動し始めます。コロナウイルスが

    スパイクタンパクの全身の血管への毒性: マサチューセッツ工科大学 (MIT) の総説論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2023/08/11
    コロナウィルスが体内で増殖する場合..感染してすぐに身体中に爆発的に増えるような事態は起きないのです/それに対しコロナワクチンは接種後に細胞内でスパイクタンパク生産を開始し、量はいきなり最大量に達します
  • コロナワクチンと癌: Frontiers in Medicineに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    コロナワクチンのブースター接種後に癌が急速に進行したという内容の論文を紹介します。患者は元々血管免疫芽球性T細胞リンパ腫 (AngioImmunoblastic T cell Lymphoma、AITL) を発症していました。AITLはT濾胞 (ろほう) ヘルパー (T follicular helper; TFH) 細胞由来の癌です。 濾胞とは、空洞を囲む小さな球状または壺状の細胞の集まりです。免疫系で代表的な濾胞は脾臓やリンパ節の胚中心です。胚中心は、体内で特異的な抗体を産生するために一時的に作られる微小組織です。コロナワクチンは筋肉注射により接種されますが、抗体は筋肉で作られるわけではなく、スパイクタンパクに対する抗体を作るためにはスパイクタンパクは胚中心に輸送される必要があります。 傷口から入った抗原は血流に入れば脾臓に運ばれてそこで胚中心が作られ、血管に入らずリンパ管に入った抗原

    コロナワクチンと癌: Frontiers in Medicineに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/12/25
    (21.12:荒川先生が既に書いてた)今回の症例では、ブースター接種を挟んでの22日間で癌が劇的に進行して大きくなっています。このような急速な進行は、通常のAITLの自然経過では見られません
  • STOP!乳幼児・子どもコロナワクチン緊急記者会見のための動画と文字起こし|荒川央 (あらかわ ひろし)

    コロナワクチンは毒性の高い遺伝子製剤です。免疫系を損傷する作用も強く、そもそもワクチンと呼ぶべきものですら無いと考えます。文部科学省は2022年11月18日、オミクロン株対応ワクチンの接種情報の周知を依頼する文書を教育委員会等へ通知しました。これは子供達にコロナワクチンを接種させる強い圧力となるでしょう。 公的機関、医療機関、マスメディアがコロナワクチンの危険性を知らないとは考えにくく、総じて取り返しのつかない過ちを犯していると私は確信しています。組織が腐敗している場合、組織の命令や要請に従う事が正しい判断とは言えません。マスメディアの情報を盲信する人達に伝えるためには草の根の活動が必要です。 日常または仕事で子供達やその親御さん、教育関係者に接する機会のある方は、数分の時間をもらってスマートフォンなどで動画を見てもらうのも1つの手かと思います。最近もいくつも印象深い短い動画が評判になりま

    STOP!乳幼児・子どもコロナワクチン緊急記者会見のための動画と文字起こし|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/12/09
    つまり「感染するのが怖いので、コロナウイルスの遺伝子を体に入れて、ウイルスの毒性タンパクを自分の体内で量産させてみよう!さてどうなるでしょう?」まさにこういった人体実験が日本中、世界中で行われています
  • たくさんの疑問|荒川央 (あらかわ ひろし)

    今回は、私が現在持っているたくさんの疑問についてお話ししたいと思います。コロナワクチン、コロナパンデミックについては、実際分からない事だらけなのです。また、ワクチン推進派にとって不利な情報の多くは検閲され、削除され続けますので、公平な情報へのアクセス自体が難しいという側面もあります。 以下に書く私の認識事項に「事実誤認」がありましたら、是非ご指摘いただけると助かります。実際私一人では調べる能力も時間的にも限度があり、認識や情報が不足した状態で今後の記事にまとめる事は極力避けたいと思うのです。皆様からの集合知としての助力を頂く事ができましたら、情報収集の上でも大変ありがたく存じます。また、下記の事項とは直接関係無かったとしても、一般的に参考になりそうな情報でもありがたいです。それらも踏まえ、もう少し考えがまとまったら、それぞれの疑問について順に記事にしていこうと思っています。 1) なぜワク

    たくさんの疑問|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/11/21
    (これも核内移行の機能に必要だったからとか)全長のスパイクタンパク遺伝子を使う必要もなく...毒性を意図的に無くさないまま使っているのだとすれば、私はそのデザインに何らかの悪意を疑います
  • シェディングの原因物質は何か?|荒川央 (あらかわ ひろし)

    来の「ワクチンシェディング」とは、生ウイルス (ウイルスそのもの) を使ったワクチンを打った人間がウイルスに感染してしまう事によってウイルスを周囲に放出するという現象ですが、ここではコロナワクチン接種者から他者への副反応の伝播を便宜的に単に「シェディング」と呼ぶ事にします。実際この現象が存在するか否かすらも議論が分かれています。私もかねてより知りたいと思っていたのですが、医療機関や研究者からの情報自体手に入らないのです。そこで私のnote上で体験談を募集してみたところ、現時点で実に百名以上の方からの貴重な報告をいただき、コロナワクチン接種者から副反応の伝播を受けたという多くの証言が集まってきました。記事のコメント欄がすでにシェディング体験談のデータベースのようになっています。体験談は引き続き募集しておりますので、どうぞ今後とも以下のリンクの記事のコメント欄にご自由に書き込んでください。

    シェディングの原因物質は何か?|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/11/01
    (感染者で検査犬の話もあったか)私がシェディング現象の存在を確信する根拠の一つは、コロナワクチン接種者の体臭が変わる事があるという事です
  • コロナワクチンによるスパイクタンパクは心臓と脳で検出された: vaccinesに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    コロナワクチンは筋肉注射されますが、ワクチンが接種部位に留まるとは限りません。全身に運ばれ、最も蓄積する部位は肝臓、脾臓、卵巣、副腎です。しかも、スパイクタンパクは接種4ヶ月後にも検出される事が分かっています。抗体依存性自己攻撃 (ADAA) が誘発されれば、スパイクタンパクを発現する臓器が免疫系の攻撃対象となります。実際、コロナワクチンの後遺症として心膜炎、心筋炎が報告されており、またスパイクタンパクは血液脳関門を透過しますので、脳への損傷も懸念されます。 ここでは、コロナワクチン3回目接種後に亡くなった男性の脳と心臓からスパイクタンパクが検出された症例を紹介します。この男性はコロナ感染歴が無く、また症例でヌクレオカプシドは検出されなかったので、このスパイクタンパクはコロナワクチン由来のものと考えられます。今回の報告は、コロナワクチン由来のスパイクタンパクが脳に発現しうる事を証明し、スパ

    コロナワクチンによるスパイクタンパクは心臓と脳で検出された: vaccinesに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/10/23
    今回の報告は、コロナワクチン由来のスパイクタンパクが脳に発現しうる事を証明し、スパイクタンパクが脳細胞壊死の原因となった可能性を提示しています
  • 人はコロナ後の世界の夢を見るか?|荒川央 (あらかわ ひろし)

    ハリソン・フォード主演の名作SF映画『ブレードランナー』(原作はフィリップ・K・ディックの古典SF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』)。舞台は近未来。レプリカント (原作ではアンドロイド) は、人間が避ける惑星開拓といった過酷な労働への従事者として作られました。そしてブレードランナーとは、雇い主を殺して地球へ逃亡してきた彼らを処刑するハンターです。レプリカントには遺伝子組換えやクローン技術等も使われ、人間と見分けがつきません。見分ける唯一の方法は、感情移入度を測る心理テストです。ところが彼らはテストから逃れるために、自分自身に偽の移植記憶を植え付けています。そのため人でさえも自分がレプリカントである事を知りません。なんと残酷な話でしょうか。自分がレプリカントであると気付く事はすなわち、自分は殺人者であり、狩られる身であり、残り少ない寿命を知るという事を意味します。作られた命である

    人はコロナ後の世界の夢を見るか?|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/09/22
    ワクチンの大量接種が始まる前の私は「特に生命科学を学んだ経験がある人達は、まさかこんな未知の実験に参加するわけがないだろう」と甘く考えていました
  • コロナワクチンと急性肺塞栓症: J Clin Medに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    コロナワクチン接種後に胸の痛みを訴える人が居られます。コロナワクチンの後遺症として心臓が原因の心筋炎や心膜炎が分かってきましたが、胸の痛みに加えて息苦しさがあるならば、あるいは肺が原因かもしれません。 肺血栓塞栓症は、身体の血流によって体内から運ばれてきた血栓によって肺動脈が閉塞する疾患です。多くの場合、血栓の全部または一部が、血流に乗って下大静脈・右心房・右心室を経由し、肺へ流れつき、肺動脈が詰まると肺塞栓症となります。肺動脈が詰まるとその先の肺胞には血液が流れず、ガス交換ができなくなり、その結果、換気血流不均衡が生じ動脈血中の酸素分圧が急激に低下、呼吸困難と脈拍数の上昇が起きます。典型的な症状としては、息苦しさや息を吸うときの鋭い痛みです。 肺血栓塞栓症 (Pulmonary embolism: PE) と深部静脈血栓症 (Deep vein thrombosis: DVT) を併せて

    コロナワクチンと急性肺塞栓症: J Clin Medに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/07/08
    コロナワクチンに使われるスパイクタンパクは血管毒性を持ち、血栓の原因となります。スパイクタンパクによる血栓が肺に達したものが肺塞栓症と考えられます
  • コロナワクチンの有効性は接種8ヶ月後にはマイナスに転じる: Lancetに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    厚生労働省によるコロナワクチンデータの改竄が発覚しました。ワクチン接種済みの人でも正確な接種日が不明な場合、未接種者として計上していたのです。指摘を受けてデータを修正したのは2022年4月の第3週以降です。修正後のデータでは、ワクチン2回接種した人10万人当たりのコロナ陽性者数が、ワクチン未接種者10万人当たりのコロナ陽性者数よりも多くなりました。ワクチンを接種した方が未接種よりも感染しやすくなるという事はあり得るのでしょうか? コロナワクチンは、接種後に免疫がどの程度の期間維持されるかも不明なまま、見切り発車の状態で大量接種へと進みました。コロナワクチンの効果は実際どれ程の期間続くのでしょうか? この疑問に関連した論文がLancet誌に発表されました。9ヶ月間の大規模なコホート研究です。結果、ワクチンの効果は接種後半年で大きく減衰し、それどころか8ヶ月以降はマイナスに転じるという事が判明

    コロナワクチンの有効性は接種8ヶ月後にはマイナスに転じる: Lancetに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/06/25
    この疑問に関連した論文が発表されました。9ヶ月間の大規模なコホート研究です/スウェーデンの全人口から出生年、性別、市町村においてランダムに抽出/全研究コホートは842974組 (1685948人) の構成となっています
  • コロナワクチンとクロイツフェルト・ヤコブ病: Turk J Intensive Careに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    2021年9月にプリオン病についての記事を3つ掲載しました (「コロナワクチンによるプリオン病と神経変性の可能性について」「スパイクタンパクとプリオンモチーフ」「プリオンとパーキンソン病」) 。スパイクタンパクがプリオンとして働く危険性は当時から指摘されていましたが、コロナワクチン接種後のプリオン病が現実に報告されるようになってきました。 クロイツフェルト・ヤコブ病 (CJD : Creutzfeldt-Jakob disease) は、1920年代初頭にドイツの神経病理学者クロイツフェルトとヤコブによって発見された、全身の不随意運動と急速に進行する認知症を主徴とする中枢神経の変性疾患です。異常プリオンタンパクが脳内に侵入し、脳組織に海綿状の空腔を作り脳機能障害を引き起こす事が原因となります。長い潜伏期間を経て発症しますが、発症してからは進行が早く、1 - 2年で死に至ります。根治療法は現

    コロナワクチンとクロイツフェルト・ヤコブ病: Turk J Intensive Careに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/06/13
    2021年に記事を3つ掲載しました。スパイクタンパクがプリオンとして働く危険性は当時から指摘されていましたが、コロナワクチン接種後のプリオン病が現実に報告されるようになってきました
  • コロナウイルス進化論 (オミクロン以外も変異考察)|荒川央 (あらかわ ひろし)

    以前「オミクロン変異考察」の記事で、新型コロナウイルスオミクロン変異株の変異の入り方は中立進化の法則に従っていないというお話をしました。その後、私は新型コロナウイルスのオミクロンを含む代表的な7つの変異株についてより詳細な解析を行いました。結果わかったのは、S変異が極端に少ないのはオミクロンだけではなく他の変異株でも同様だという事です。この特徴はとりわけ変異株のスパイクタンパクに共通しています。遺伝子解析の上では、新型コロナウイルス変異株は揃って進化の法則に従っていません。つまり、オミクロンだけではなく、解析した新型コロナウイルス変異株の全てが人工ウイルスである事が強く疑われるという事です。以下で詳しくお話ししていきます。 この解析につきましては論文形式としてまとめ、現在プレプリントサーバにアップロードしています。原文をお読みになりたい方は以下からアクセスしてください。 Mutation

    コロナウイルス進化論 (オミクロン以外も変異考察)|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/06/06
    その後、オミクロンを含む代表的な7つの変異株についてより詳細な解析を行いました。結果わかったのは...オミクロンだけではなく、解析した変異株の全てが人工ウイルスである事が強く疑われるという事です
  • コロナワクチン接種後の皮膚血管炎について: Lancet Rheumatologyに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    コロナワクチンは様々な作用機序で血管を傷害します。スパイクタンパクが直接血管内皮を傷付けて血栓の原因となる事もあれば、スパイクタンパクが自己抗体の産生を誘発し、自己免疫疾患として血管を傷害する事もあります。アストラゼネカDNAワクチン接種後に、血小板に対する自己抗体を生じ、「ワクチン誘発性免疫性血小板減少症 (VITT: Vaccine-induced Immune Thrombotic Thrombocytopenia) 」に繋がった例を以前紹介しました。VITTは「播種性血管内凝固症候群 (DIC: disseminated intravascular coagulation) 」を伴う事があります。 これとは別の作用機序により、コロナワクチンの副反応による免疫系の暴走が血管の炎症を起こし、発疹などの皮膚症状に繋がるケースも報告されています。 皮膚血管炎は皮膚の血管に炎症が起こる疾患群

    コロナワクチン接種後の皮膚血管炎について: Lancet Rheumatologyに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/06/02
    コロナワクチンは様々な作用機序で血管を傷害します。スパイクタンパクが直接血管内皮を傷付けて血栓の原因となる事もあれば、スパイクタンパクが自己抗体の産生を誘発し、自己免疫疾患として傷害する事もあります
  • コロナワクチンと肝炎 (2), T細胞依存性自己攻撃による新しいタイプの肝炎か: J Hepatolに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    コロナワクチンと肝炎 (2), T細胞依存性自己攻撃による新しいタイプの肝炎か: J Hepatolに掲載された論文から 前回に続いてコロナワクチンと肝炎のお話になります。コロナワクチン接種後の肝炎の発症については複数の論文が報告されています。今回紹介するのは、コロナワクチンに関連した新しいタイプの免疫疾患についてです。 論文中の症例では、患者はファイザーコロナワクチンの初回接種後に急性肝炎の症状を呈しました。それにも関わらずワクチンの2回目の接種を受け、その後に重症肝炎を発症しました。この患者の症例は、典型的な自己免疫疾患による肝炎とは異なったものでした。コロナワクチンによって誘発された免疫が原因と推定されるのですが、スパイクタンパクに対する抗体は上昇しておらず、抗体依存性自己攻撃によるものでもなさそうです。 コロナワクチンによってスパイクタンパクを発現するようになった肝細胞を、スパイク

    コロナワクチンと肝炎 (2), T細胞依存性自己攻撃による新しいタイプの肝炎か: J Hepatolに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/05/24
    どんな細胞も、感染した場合、目印を細胞表面に晒す必要がある/つまり、コロナワクチンを取り込んだ細胞はコロナウイルス感染状態を模倣した細胞であり、そのまま細胞障害性T細胞に駆逐されうる運命にもあります
  • コロナワクチンと肝炎 (1): J Hepatolに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    肝炎は、肝臓に炎症が起こり発熱、黄疸、全身倦怠感などの症状を来たす疾患の総称です。コロナワクチン接種後の肝炎の症例を紹介します。ワクチン接種後に発症する自己免疫疾患の作用機序には複数あり、今回紹介するのはその1つのケースですが、コロナワクチン接種後に肝炎を発症したケースレポートがいくつか発表されています。 著者のTunらはモデルナワクチン初回接種後に肝炎を発症したケースを報告し、もはや偶然ではないと結論づけています。 Immune-mediated hepatitis with the Moderna vaccine, no longer a coincidence but confirmed Tun et al. (2022) J Hepatol https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8491984/ 編集部へ SARS-CoV-2ウイ

    コロナワクチンと肝炎 (1): J Hepatolに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/05/24
    著者のTunらはモデルナワクチン初回接種後に肝炎を発症したケースを報告し、もはや偶然ではないと結論づけています