こんにちは、医師・医療経済ジャーナリストの森田です。 令和5年1月6日、河野太郎・元ワクチン大臣のブログが公開されました。 河野さんは前回のブログでもコロナワクチンについて書かれていて、 「『運び屋』の私が『後遺症について』責任をとるなどという発言をしたことはありません。」 と、「責任逃れ」とも取られかねない発言がネットで炎上していました。 文藝春秋でこんな記事が出ているのですが… で、今回のブログも読んでみたら結構言いたいことがありましたので、今回のブログについて、今僕が思うことを書いてみたいと思います。 因果関係は永遠にわからない ブログで河野さんはこう言っています。 これまでにワクチンとの因果関係が否定できないと判断された事例はありません。 非常にわかりにくい表現ですが、言いたいことは 「きちんと因果関係が証明された事例はない」 ということ。 そりゃそうです。だって、今の医学ではワク
2023年1月現在、日本は第8波の真っ只中にあり、感染者も増え続けています。 新しい変異株が流入することで、さらに感染者の増加につながる可能性があります。 現在の日本や海外での変異株の状況についてご紹介します。 日本では現在もBA.5が主流日本での変異株の移り変わり(https://covariants.org/より作成) オミクロン株が世界に現れたのは2021年11月ですが、約1年経過した現在もオミクロン株の亜系統が99.9%を占めており、オミクロン株以外の系統の変異株はほとんど見つかっていません。 日本では、第6波が起こった2022年1月頃からオミクロン株BA.1が主流となり、その後BA.2に置き換わり、第7波の初期からBA.5に置き換わっています。今も日本ではBA.5が半分以上を占めているという状況です。 東京都の変異株の割合の推移(東京都. モニタリング項目の分析. 令和5年1月5
井上芳保『鬼滅の社会学』筑摩選書 井上芳保さま、ご恵存賜り、ありがとうございました。また先日は、研究会にて本書の内容をご報告賜り、ありがとうございました。周到にご準備いただき、とても理解が深まりました。 一昨年に「鬼滅の刃」の映画が爆発的にヒットしましたが、どうしてこれほど人気があるのでしょうか。いまや社会現象となった「鬼滅」シリーズを、社会学的に読み解こうというわけですね。 本書は、鬼滅の刃が訴えるメッセージを、「侠の精神」という観点から読み解いています。「侠」は、英語ではchivalry(騎士道)となります。広義に解釈すれば、「侠」はとくに日本の文化に埋め込まれた特殊価値ではなく、世界のさまざまなところで発揮される精神でしょう。 例えば、2020年に清水書院から、全6巻の『侠の歴史』シリーズが出ていますが、これは「日本編」、「東洋編」、「西洋編」と三つに分かれています(それぞれ二巻ずつ
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『大脱出』の著者でもあり、2015年にノーベル経済学賞を受賞したアンガス・ディートンとその妻で医療経済学を専攻するアン・ケースが、アメリカの大卒未満の中年白人男性を襲う「絶望死」の現状を告発し、その問題の原因を探った本。 この絶望しに関しては、アビジット・V・バナジー& エステル・デュフロ『絶望を希望に変える経済学』でもとり上げられていますし、大卒未満の中年白人男性の苦境に関しては、例えば、ジャスティン・ゲスト『新たなマイノリティの誕生』でもとり上げられています。学歴によるアメリカ社会の分断に関しては、ピーター・テミン『なぜ中間層は没落したのか』も警鐘を鳴らしています。 そうした中で、本書の特徴は、絶望死についてより詳細に分析しつつ、対処すべき問題としてアメリカの医療制度の問題を指摘している点です。 例えば、ピーター・テミンはアメリカ社会の分断に対する処方箋として、公教育の充実、大量投獄か
こちらで関連ツイートをブクマしたように、疫学者と経済学者のコロナ対策に関する考え方の違いが大きくなっているようである。簡単に言うと、経済学者が政策介入の無い経済活動を重視し、オミクロン株のインフルエンザ並みの軽症化に鑑みてコロナへの特措法の適用廃止を求めているのに対し、疫学者はオミクロン株の重症化率の低さ以外の要因も重視して、政策介入の撤廃に慎重な姿勢を示している*1。 言うなれば、変異株の未知性を警戒する疫学者側が、経済学のいわゆるナイトの不確実性的な要因を考慮して政策手段を採る余地をなるべく残そうとしているのに対し、経済学者側が法学者張りに法律のトリガー条項を厳格に解釈し、ナイトの不確実性的な要因は捨象する姿勢を取っているように見える。やや皮肉な言い方をすれば、経済危機の際にナイトの不確実性的な要因を持ち出して思い切った財政政策手段を採ることを求めた内外の声に抗し、財政規律や経済の自律
「ワクチン打ってもすり抜ける」――コロナ新系統“BQ.1.1”へ置き換わり 国内感染「3000万人超」…インフルと同時感染も 新型コロナウイルスの国内の感染者数が累計3000万人を超えました。インフルエンザとの同時感染も起きています。第7波で主流だったオミクロン株「BA.5」が疑われる割合は半数以下にまで減り、免疫回避力が高いとされる“新系統”への置き換わりが進みます。 東京・北区のいとう王子神谷内科外科クリニックには、今年も多くの患者が訪れています。 1日には、41.7度まで発熱した7歳の男児を連れた母親が「(子供が)急にばっと熱が上がって、ほとんど眠れず…」と受診時に伝えました。 医師 「(子供は新型)コロナ(ウイルス)ワクチンとか、インフルエンザワクチンって打ちました?」 母親 「インフル(のワクチン)は打ちました」 この時、検査キットではインフルエンザA型が陽性になりました。ただ念
ブログ記事の引用・転載はすべて自由です。その際、ページのリンクを示していただけると嬉しいです。以下でキーワード記事検索ができます。 主要国で一斉に噴出する「XBBはワクチンを回避する」報道 前回まで、免疫の話などを少し書いたりしていました。 [記事] コロナワクチンの最大の問題点がようやくわかってきた In Deep 2023年1月4日 打てば打つほど、免疫抑制の力が働くために、どんどんウイルスに対しての防御能力が失われていくという「可能性」についてのことでした。断定するつもりはありません。 その後いくつかの報道などを見ていましたら、今年 1月の始まりあたりから唐突というような感じで、 「現在流行が主流となっている変異株にワクチンの効果がない可能性」 についての報道が怒濤のように示されていることに気づきました。 最近は、英文字の変異株の名前を覚えるのが面倒で(横文字嫌いでして)、最近の変異
ブログ記事の引用・転載はすべて自由です。その際、ページのリンクを示していただけると嬉しいです。以下でキーワード記事検索ができます。 免疫抑制の本質 ワクチン接種キャンペーンが始まって、日本でもそろそろ2年近くとなろうとしています。まあ……早いものですね。 その間、日本はついにブースター接種率で世界一という記録を更新し続けている (現在、約131%)ということになっています。 ブースター接種率の比較は、もはや日本に追随できる国はなくなっているというのが現状で、大陸同士との比較では以下ほど差がついています。 ourworldindata.org 1年近く前から、ヨーロッパや北米では累積の曲線が平行に近いことを示していまして、つまり「その頃から、すでにブースターを打っている人は、欧米にはほとんどいなかった」ことを示しています。 その後も著しいグラフの上昇を示しているのは、この中では日本だけです。
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