庶民の生活は楽になりそうにない 5月、国内195の食品メーカーが行った食品値上げは417品目だった。6月は614品目に増加した。足許で、“物価の優等生”と呼ばれた、もやしや卵の値段も上昇している。広い範囲で、価格上昇になかなか歯止めがかからない。 今年の夏も“値上げラッシュの夏”になりそうだ。その背景にあるのは、主に人手不足やエネルギー価格、さらには一部の穀物価格の上昇がある。6月中旬、中東の紅海でフーシ派による攻撃で、タンカー運賃も上昇した。それはいずれ原油価格の上昇につながる。 物価上昇に対する警戒感は、政府・日銀内部でも高まっている。7月、日銀は金融政策を修正し、国債の買い入れ額を減らすとみられる。財務省は金利上昇に備え、国債の発行計画を見直す方針と報じられた。
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