厚生労働省の社会保障審議会介護給付費分科会が12日に開かれ、介護人材の処遇改善に向けた2017年度介護報酬改定について議論を始めた。政府のニッポン1億総活躍プランに盛り込まれた「介護人材のキャリアアップの仕組みを構築し、月1万円相当の処遇改善を行う」という方針を実現するためで、17年度予算編成に合わせて検討を進める。 介護報酬の改定は3年に1度で次回は18年4月だが、今回は例外的に処遇改善に関してのみ行われる。 同日は厚労省の示した論点について委員が意見を交わした。処遇改善を本体報酬で行うか加算で行うかは「本体報酬に組み込んで事業者の不安を取り除くべき」「恒久的な措置で行ってほしい」のほか、「処遇改善は基本的には事業者が解決すべき」との指摘、もともと加算は経過的な扱いであることから「加算で対応するにしても今回限りに」という発言もあった。 キャリアアップの仕組みについては、事業所の取り組みを