会社で本人の了解なく性的指向や性自認を暴露するアウティングをされたとして、20代の男性が6月12日、勤務する保険代理店がある東京都豊島区に対し、会社側への指導や被害実態調査などを求めた。 男性は2019年5月に入社してすぐにアウティングを受け、職場の人から避けるような態度を取られた。その後体調を崩し、現在まで休職している。 豊島区への救済申出後、東京・霞が関の厚労省記者クラブで会見を開いた男性は「人が信用できなくなり、恐怖を覚えるようになりました。今後、私のような被害者が出ないでほしい」と訴えた。 ●暴露した上司「一人ぐらい、いいでしょ」 男性は2019年5月、豊島区にある保険代理店に入社。豊島区で同性カップルなどをパートナーとして認める「パートナーシップ制度」を利用していたこともあり、労働契約書の緊急連絡先を書く際に、社長と上司2人に性的指向と同性パートナーがいることを打ち明けた。 男性