【ベルリン=工藤武人、ワシントン=白川義和】ロシア南部ソチで来年2月に開かれる冬季五輪の開会式に対して、欧米首脳の欠席表明が相次いでいる。 未成年者に対する同性愛の宣伝を禁止する法律(同性愛宣伝禁止法)の制定など、ロシアの人権侵害に対する抗議のためだ。五輪成功に威信がかかるプーチン政権は19日、約2万5000人を対象にした大規模恩赦を行い、批判回避に躍起になっている。 ホワイトハウスが17日に発表したソチ五輪の開閉会式に派遣する米代表団の名簿にはオバマ米大統領や副大統領の名前がなかった。 カーニー米大統領報道官は18日の記者会見で「我々は同性愛を規制するロシアの法律に対し、不快感を明確に示してきた」と述べ、大統領らの欠席にはロシアへの抗議の意味を込めたことを示唆した。 欧州では、ガウク独大統領に始まり、フランスのオランド大統領、欧州委員会のレディング副委員長、ポーランドのトゥスク首相と欠席