石油元売り大手、ENEOSホールディングス(HD)の株価が2023年5月11日の東京株式市場で一時、前日終値比26円60銭(5.5%)高の507円まで上昇し、年初来高値を更新した。 11日午後1時に100%子会社のJX金属の株式を上場する準備を始めることを発表。本業のエネルギー事業との相乗効果が薄い金属事業を切り離す「選択と集中」の経営判断を投資家が歓迎し、株価を押し上げたかたちとなった。 JX金属、源流は「日鉱金属」...銅など非鉄金属資源、先端素材を供給 ENEOSHDにおけるJX金属の位置づけについて、確認しておこう。 日本の石油元売り業界はガソリン需要の減退に伴って再編に次ぐ再編の末、今ではENEOSHD、出光興産、コスモエネルギーホールディングス(HD)の3社に集約されている。 ENEOSHDは経営統合を繰り返して今の姿があるが、大元は「日石」として知られた日本石油だ。三菱石油を
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