2006年7月11日のブックマーク (1件)

  • ものづくりの「順序」と「日本性善説・欧米性悪説」論

    先月の6月9日,日経ものづくりの主催で「品質つくりこみ最前線」というセミナーを開催した。基調講演は,東京大学特任研究員の佐々木久臣氏と明治大学理工学部長の向殿政男氏のお二方にお願いした。佐々木氏は,いすゞ自動車でいすゞポーランドの立ち上げなど海外業務を長く手掛けてきた方で,講演テーマは「完璧品質を確保するための取り組み」。安全技術の権威として知られる向殿氏のテーマは「製品設計で安全を確保するために」であった。 お二方の講演を聴かせていただいて,筆者なりに二つの点に注目した。一つは,安全や品質をまず第一に考えて,その上で生産性や利益を追求するという「順序」を守ることの大切さである。もう一つは「性善説」をベースにした日流のものづくりと「性悪説」をベースにした欧米流のものづくりには違いがあり,その違いを認識したうえで,各順序ごとに「いいとこ取り」することの重要性である。 「悪魔のささやき」に負

    ものづくりの「順序」と「日本性善説・欧米性悪説」論