抵抗の快楽―ポピュラーカルチャーの記号論 (SEKAISHISO SEMINAR) この商品の他のレビューをみる» 評価: ジョン フィスク 世界思想社 ¥ 2,730 (1998-07) 盛山先生がカルチュラル・スタディーズの例としてこの本をあげていたので、質的データ分析の講義のために読んでみたが、あまりに陳腐なので1章と2章だけ読んで投げ出してしまった。「こんな見方もできます」型の典型的なケースであろう。著者は、ポピュラー・カルチャーを資本制または家父長制からの「逃走」または、それらに対する「抵抗」として読み解く。例えば、ショッピング・モールで失業中の若者がたむろすることは、資本制に対する「抵抗」とみなすこともできるそうである。そういう「見方」も確かに可能であろう。出生率の低下も家父長制に対する若者の「抵抗」あるいはそれからの「逃走」の結果だという「見方」も可能であろうし、大学で講義中