ベトナム中部に位置するフエは、ベトナム最後の王朝が13代に渡って都を構えていた歴史の街です。その街で暮らす庶民の人々におなじみの朝食が、“コム・ヘン”、シジミの汁かけご飯です。茹でたシジミと刻んだ香草や野菜、ピーナッツなどをご飯にのせ、シジミの旨みがたっぷり出たあつあつのスープをかけて食べる、具だくさんのちょっとぜいたくな朝食。そのおいしさに、庶民だけでなく当時の皇帝も朝食にしていたとか。今回は、このぜいたく朝ごはんをアレンジし、シジミより手頃なアサリを使ったレシピをご紹介しましょう。 ベトナム版“辣油”、 レモングラスチリオイルが味の決め手!