国民向けに初めて「上手な医療のかかり方」を周知する懇談会は、年内に意見をまとめる=東京都千代田区で2018年10月5日午後1時16分、酒井雅浩撮影 厚生労働省が「上手な医療のかかり方」に関する議論を始めた。常態化する医師の長時間労働是正に向け、急を要しない夜間や休日の受診を減らすよう国民に呼びかけるのが狙いで、厚労省の有識者懇談会が5日、初会合を開いた。年内に意見をまとめる。 委員の一人でアーティストのデーモン閣下さんは初会合後、記者団に「(医師の働き過ぎの要因に)軽症で時間外に来る患者の診療があまりに多い。それを知ってもらいたい」と述べ、医師の労働環境改善のために受診のあり方の見直しに理解を見せた。 医師法には「正当な理由なく患者を断ってはならない」との「応招義務」の規定がある。患者がいれば診なければならず長時間労働になりやすい。医師の働き方見直しには不要不急の受診を減らすことがカギにな