私が鬱病だった時は、「死にたい」じゃなくて「消えたい」と思っていた。 本当は死にたくなんてないのだけれど、 自分のような人間が生きていると周りに多大な迷惑をかけるのだから、早く死ななくてはならない、と思っていた。 身近な人たちに負担をかけていることはもちろん、社会や環境のリソースを食うことすら申し訳なくて、 一日も早く死ななければならないと思っていたが、怖くて死ねなかった。 今日も死ねなくてごめんなさい。 一方で自分が死ぬことで周りの人たちが(一時的にかもしれないが)深く傷付くとも思っていた。 「なぜ相談に乗ってやれなかったのか」と自分を責めるかもしれない。 そう思うとやっぱり死ねなくて、それならまるで最初からいなかったみたいに消えたいと思っていた。 世間の人々がまっとうに生きている午後3時、 ベッドの中で布団を頭から被って、 「私はいない」「私はどこにもいない」「最初からいなかった」 と
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