【働き】 片頭痛は慢性頭痛のひとつです。頭の血管が拡張し、ズキンズキンと脈打つような頭痛が起こります。吐き気や嘔吐を伴うことも多いです。人によっては、発作の前に目がチカチカするなど特異な前兆が現れます。 このお薬は、片頭痛の急性期治療薬です。拡張した血管を収縮させたり、血管周囲の炎症をとることで、片頭痛の痛みをやわらげます。頭痛発現時に早期服用すると効果的です。 【薬理】 血管内壁のセロトニン受容体(5-HT_1B/1D)に働き、拡張した血管を収縮させることにより片頭痛をやわらげます。三叉神経に作用し、炎症を引き起こす神経ペプチド(CGRP)を抑制します。 【臨床試験】 国内でプラセボ(にせ薬)を対照とした二重盲検比較試験が行われています。この薬を飲んだ人の4時間後の頭痛改善率は、77%(84/109人)でした。一方、プラセボでの改善率は、42%(46/109人)にとどまりました。また、2