最近、「生理用品」について調べています。 その中で、日本の生理用ナプキンの先駆者であった「アンネ社」とその創始者坂井泰子についての興味深い論文を見つけたのでご紹介したいと思います。 アンネ社の生理革命 : 「不浄」から「当たり前」へ 田中 ひかる 技術マネジメント研究 2, 42-55, 2003 アンネって? 「アンネナプキン」をごぞんじでしょうか。あるいは、昔生理のこと自体「アンネ」と言ったり、生理日を「アンネの日」と読んだりしていたことを。1975年生まれの私ですら、この言葉は「なんとなく聞いたことがある」という程度ですから、若い方は聞いたことないかも知れません。しかし、いわゆる「ナプキン」というものが日本でこんなに愛用されるようになったのは、さらに、女性の生理に対する穢れ意識が大きく拭われるようになったのは、すべてこの「アンネナプキン」が始まりだったのです。 この論文は、生理用品の