モヤモヤよさらば! 臨床倫理4分割カンファレンス 生活背景も考え方も異なる,さまざまな人の意向が交錯する臨床現場。患者・家族・医療者が足並みをそろえて治療を進められず“なんとなくモヤモヤする”こともしばしばです。そんなとき役立つのが,「臨床倫理」の考え方。この連載では初期研修1年目の「モヤ先生」,総合診療科の指導医「大徳先生」とともに「臨床倫理4分割法」というツールを活用し,モヤモヤ解消のヒントを学びます。 ■第6回 カンファレンスはどう進めたらいいの? 川口 篤也(勤医協中央病院 総合診療センター副センター長) (前回からつづく) モヤ 実はこの前,大徳先生がいないときに初めて4分割カンファレンスの司会を任されたんです。でも,うまくいかなくて……。意見が活発に出なかったのに,時間はオーバーしてしまったんです。患者や病気のことをよく知らなかったから,うまくまとめられなかったと反省しています