2006-06-20 鹿大が軌道計測技術開発 小型衛星実現にめど：九大などと特許出願鹿児島大学は人工衛星の軌道を正確に低コストで計測する技術を開発、特許庁に特許出願した。同大の研究者や地元企業などが計画している超小型衛星の実現に不可欠な技術。技術的な問題にめどがついたことで開発に弾みがつきそうだ。 同大と九州大学産学官連携グループ（福岡市）が設立した関連会社が３月下旬に共同出願した。発案者は「鹿児島人工衛星開発部会」の西尾正則鹿児島大助教授ら。 従来の軌道計測方法は、地上から衛星に電波を発信し跳ね返ってきた電波を受信する作業を繰り返していた。小型衛星には大型のように軌道計測用の送受信機を搭載するスペースはない。そのため軌道計算から衛星の位置をおおまかに推測するしかなかった。 西尾助教授らが開発した技術は、衛星自らが発信している電波を複数のアンテナで受信。アンテナ間で発生する受信時間の「ずれ」を新たに開発したデータ処理方法で分析することで、軌道を誤差１メートル以内で決定する
