小学校の頃の甘苦い思い出のひとつに「ビックリマンチョコ」がある。これはロッテから発売された、1個30円のピーナッツ入りチョコレートをウエハースで包んだ菓子であるが、当時の子どもたちが熱狂したのはおいしいチョコ……ではなく1個に1枚必ずオマケに付いていたシール集めだ。悪魔、お守り、天使、というジャンル分けされたシールがあり、特に1箱(40個入り)に1~2枚しか入っていないとされるヘッドというレアシールを何枚手に入れられるかが、筆者を含め、当時の小学生にとって人生の目標だったといっても過言ではない。 しかし、ヘッドを求める子どもたちが熱狂的になりすぎ、箱ごと買い占めてしまうお金持ちの子どもや、シールだけ抜き取りチョコをゴミ箱に捨てる子ども、遠足のおやつはビックリマンチョコしか持ってこない子ども(これは許容範囲内だと思うのだが……)などが増えたことで社会問題となり、正義感の強い担任のクラスでは学