世界が注目するなか、撤去作業が始まった豪華客船「コスタ・コンコルディア号」。側面に取り付けられた浮き箱に海水を注入しながら船を水平な状態に引き起こす計画だ=16日、イタリア・ジリオ島(ロイター) 2012年1月にイタリア中部ジリオ島付近で座礁・転覆し、死者・行方不明者32人を出した大型豪華客船「コスタ・コンコルディア号」の撤去作業が16日、開始された。横倒し状態になった全長290メートル、重さ11万4000トンもの巨大船体を水平の状態に戻して現場から曳(えい)航(こう)し、解体する「世紀のサルベージ(引き揚げ)大作戦」だ。費用は建造費を超える6億ユーロ(約792億円)に上る。18カ月も野ざらしにされており、引き起こし時に船体が壊れ、有毒物質などが流出する懸念もあり、多くの欧米メディアが生中継を行うなど全世界がその成否を注視している。(SANKEI EXPRESS) 専門家500人集結 「費