クレジットカードで商品を買う仕組みを悪用し、購入者に返金するかたちで高金利で現金を貸し付けたとして、警視庁生活経済課は五日、出資法違反(高金利の脱法行為)の疑いで、東京都板橋区仲宿、貴金属販売会社「インフィニティ」社長の橋本幸治容疑者(41)を逮捕した。 クレジットカードの現金化は、借入総額を規制した貸金業法の改正後に、新たなヤミ金融の手口として急増。利用者はカードで決済し、業者は決済代行会社を通じてクレジット会社から立て替え払いを受けられるため、形式的には通常の買い物と同じ手続き。このため貸金業法や出資法での規制は取り締まりが難しかったが、警視庁は「物販の実態がない」と判断し、出資法違反での初の摘発に踏み切った。 逮捕容疑では、昨年三月~今年一月ごろ、千葉県浦安市の男性(49)ら四人に、百円前後の価値しかないアクセサリーをクレジットカードで販売したように装って計約四百十五万円で決済。こ