近著「次世代マーケティングプラットフォーム」を読んだ知人から言われる感想の1つに「実際にアメリカのキーパーソンたちは共存共栄を本気で信じてやっているんですね」というのがある。 この本の中には数人のキーマンのインタビューを掲載しているが、そのほとんど全員が異口同音に「オープン化」の重要性と「共存共栄」が今日のルールとして確立していると語っている。 わたしが「米国ではオープン化が進み、だれもが共存共栄を信じている」と見てきたこととして語ることよりも、インタビュー形式で語るキーマンたちの生の言葉のほうが説得力があるようだ。 「オープン化は重要である」。日本でもよく耳にするフレーズだ。しかし日本ではオープン化戦略よりも囲い込み戦略のほうが多く目につく。オープン化戦略をうたっていても、実際は一部友好企業と形成したグループによるユーザー囲い込み戦略である場合が多い