初詣の人気スポット「」に、今年も多くの参拝客がつめかけた。その裏で、門前の仲見世(なかみせ)商店街が「家賃値上げ」に揺れている。昨年9月、建物の所有者であるが家賃をこれまでの16倍にすると通達したからだ。商店街側は「商売が続けられない」と反発し、落とし所はまだ見えていない。一方で宗教社会学者の岡本亮輔氏は、「仲見世は、明治時代から家賃問題を繰り返してきた」と指摘する――。■世界でも桁違いの参拝者数世界には多くの聖地があるが、実は(東京・台東区)は、その中でも最も多くの参拝者を集める場所のひとつだ。 イスラームの聖地メッカは、「ハッジ」と呼ばれる巡礼月に300万人ほどが訪れるが、これは正月三が日に明治神宮やを訪れる参拝者数とほぼ同じ数である。南フランスにあるルルドは、19世紀に聖母が出現し、奇跡の泉が湧いたことで知られるカトリックの聖地だ。辺鄙な場所であるにもかかわらず、ホテルの部屋数は首都