米・写真家ロバート・メイプルソープと、その才能を見出したコレクター、サム・ワグスタッフの生涯を通じ70~80年代のニューヨーク・アートシーンに迫るドキュメンタリー「メイプルソープとコレクター」(ジェームズ・クランプ監督)が3月28日より、渋谷「ライズX(エックス)」(渋谷区宇田川町、TEL 03-3464-8555)でロードショー公開されている。 ヌードやセルフポートレートなどの官能的な作品で、1989年の没後も「性」と「芸術性」を巡る論争が繰り広げられてきたメイプルソープ。名家に生まれ、若くしてNYアートシーンの権力者になったワグスタッフとの密接な関係から浮かび上がるのは、アーティストとコレクターの強い結び付きや、ギャラリーの力学などアートビジネスの「裏側」。作中では、経済的援助をはじめ、プライベートのパートナーとしてもメイプルソープを支えたワグスタッフと、メイプルソープのかつての恋人と