トップバリュ。セブンプレミアム。なんのことかおわかりですね。そう、これらはプライベートブランド(PB)のシリーズ名です。私はPBについて「広告費がかからず、パッケージも簡素な分、価格も安い商品群」といった、通り一遍のごく普通の解釈しか持っていませんでした。 しかし、とうとうPBのビールまで登場してくるに至って、ようやく認識をあらためなければならないことに気がつきました。これは単なるデフレの落とし子ではない。小売り大手がPBに力を入れている現状は、これは要するに小売りの「ユニクロ化」が広がっているのだと思います。製造から販売の時代へ、という変化の象徴です。 「販売力」の時代に その時代その時代において、社会の顔となる産業があります。たとえば経団連の会長というと、かつては重電や鉄鋼、電力など国のインフラに関わる基幹分野の会社のトップが選ばれたものですした。しかし現在では、自動車産業や、さらには