2階建てグリーン車導入を巡る回でも取り上げたJR東日本の中央線快速は平日と土・休日とで停車駅が異なる。いずれも東京都杉並区に位置する高円寺・阿佐ケ谷・西荻窪の3駅で、快速は平日に停車するものの、土・休日は通過していく。 停車駅が日によって異なるように定められたのは1968年12月28日のこと。69年4月8日に荻窪―三鷹間の複々線が使用開始となり、62年12月に着工して進めてきた中野―三鷹間の複々線化が完了する約4カ月前の出来事だ。 JR東日本の前身の国鉄は、中野―三鷹間の複々線化が達成された時点で、快速については高円寺・阿佐ケ谷・荻窪・西荻窪・吉祥寺の5駅すべてを通過させようと考えていた。しかし、沿線自治体の杉並区、それから吉祥寺駅を抱える東京都武蔵野市とが強硬に反対し、収拾がつかなくなる。結局、他線との乗換駅でもある荻窪・吉祥寺の両駅は快速が年間を通して停車、残る3駅はすでに紹介したよう
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