自身のキャリアは自ら築く。そんな時代の中で育休などでキャリアが途絶えてしまうことを避けるため、なるべく早く職場に復帰しようとする人も多い。一方、ワークライフバランスを重視する傾向も強くなってきている。かといって会社側が勝手に気を回し、育休明けの社員を本人の意向とは関係なく楽な部署に異動させるなどの行為は違法になる可能性がある。育休明け間近のAさん「来月、いよいよ育休から復帰します。休み前と同様に営業でバリバリ稼いで子育てと両立していくつもりです」上司のB部長「あれ。君は定時で帰れる事務部門への異動が内定しているよ。子どもが小さいうちはすぐ熱出すし、急に帰らなきゃいけないこともあるだろうって社長の親切だよ。給料は多少減るけど体力的にはずっと楽で、営業先のアポを飛ばす心配はなくなる。君やご家族にとってもいいだろう」Aさん「私はやる気満々だったのに、勝手に異動だなんて……」